夢の白衣
「ユメちゃん、そろそろ行くから起きられる?」
「にゃ?・・・起きるにゃ・・・」
ユリに起こされた。
どこに行くんだっけ?
あ!そうか、今日はユリがお菓子を教える日だった。
マーレイさんが迎えに来て出かけることになった。
リラは今日も前の席に乗るらしい。
まだ眠い。
馬車が到着すると、ユリはローズマリーと何か話していた。
ローズマリーが何か言うとサリーが行ってしまい、リラが困っているみたいだった。
リラをぼーっと見ていると、ローズマリーがリラに声をかけていた。
「リラ先生」
「はひ!」
リラは急に呼ばれてビックリしたみたいだ。
ローズマリーから何か布の包みを渡されて、お礼をいっていた。
ユリに促されたリラが包みを開けると、白衣(割烹着)が入っていた。
「うわー!凄い!きれいな刺繍!・・・リラって書いてある!!リラのお花だ!」
「良かったわね」
「え!これ、もらって良いんですか!?」
「お納めくださいって言われていたわよ」
「ローズマリー様!ありがとうございます!!」
リラ、良いなぁ。
リラは前回先生をしたから白衣を貰ったのかな。
リラを見ていると、ローズマリーが近寄ってきた。
「ユメ様、こちらをお納めください」
ローズマリーが何かくれた。
急いで包みをほどくと、青い目の黒猫の刺繍がある白衣だった。
「もらって良いにゃ?」
「はい」
「ありがとにゃー!」
凄い!凄い!
みんなとお揃いだ!
仲間はずれじゃない!!
みんなと一緒だ!
みんなにお礼をしなくちゃ!
おやつ用に持って来た、黒猫クッキーをみんなに配った。ついユリにまで渡してしまい、ユリがビックリしていた。
変身で服が変えられるなら、服に鞄がついたものにすれば良いと気がつき、最近の服はポシェット付きなのだ。
リラが見学すると言うので、一緒にいることにした。だから今日は高い椅子に座らなかった。
でもリラは絵を描くらしい。
暇だなぁと思ったら、サリーとラベンダーがアイスを作るみたいなので手伝うことにした。
「アイス作るにゃ?いつも作ってるから手伝うにゃ!」
「ユメ様ありがとうございます」
「ユメ様お願いします」
サリーとラベンダーに頼まれた!
よし、頑張るぞ!
3種類作ると言うので、量って貰ったイチゴアイスを作ることにした。
イチゴアイスは色が変わって面白い。
「ユメ様、大変助かりました。アイスクリームが3つなので、ユメ様がいらして作ってくださり早く出来上がりました」
「割烹着貰ったからお手伝いができてよかったのにゃ!」
サリーにお礼を言われた。
「ユリ様、アイスクリーム出来上がりました」
ラベンダーがユリに声をかけていた。
ユリは出来上がったアイスや、持ってきたプリンや、切っていた果物を飾って何か凄いものを作っていた。
最後に、持ってきたソースを絞った生クリームにかけると説明を始めた。
「これが、パフェとサンデーです。お好きな方を作ってください。アイスクリームやフルーツソースも好みな物を使ってください」
説明のあと、私とリラに「食べて良いわよ」と言って渡してくれた。
ラベンダーは自分で作るらしい。
もう1つ作っていたので、ユリの分かと思ったら、サリーに渡していた。
リラはチョコのプリンが食べたかったらしく、じっと見ていたので、パフェの方を貰った。
青いシロップがきれいで、こっちが食べたかったのでちょうど良い。
リラは自分の分をさっさと食べると、今作っている人たちのパフェの絵を描いていた。ユリに頼まれたそうだ。
「ユリ様、できました!」
リラが描き終わってユリに渡していた。でもローズマリーが、貸して欲しいと言って持っていった。
この後、ご飯だと言われたけど、又固いのは嫌だなと考えていたら、ユリが作っていた。
カツ丼だった。ここの人たちに教えるために作ったらしい。
もう帰ると思ったらユリがおじさんに呼ばれた。
「ユリ・ハナノ様、食器を扱う商人をつれて参りました」
おじさんが更に増えた。
ユリと話すようなので、リラと二人で話していた。
「さっきのおじさんは誰なのにゃ?お店にも来たことがあるにゃ」
「あの方は、ここの執事さまです」
「シツジにゃ?」
「はい」
シツジという名前らしい。お友だちじゃないからシツジさんって呼べば良いかな?
「リラ、ありがとにゃ!」
「どういたしまして」
帰りの馬車で、何で今日のパフェをお店で出さないのかをユリに聞いてみた。
ユリは少し驚いたあと、ちょっと考えてから今度だしてみるわ!と言っていた。
次回は10月14日13時の予定です。




