表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロネコのユメ  作者: 葉山麻代
◇新生ユメ◇

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

229/575

夢の七並

寝る前に聞かれた。

明日と明後日の事。


やってみたいことを聞かれたので、初日の出を見てみたいと言ったら、ソウに起きられるかと心配されてしまった。

屋根の上に上がって、初日の出を見る予定になった。寝ていたら起こしてくれるらしい。


よし、明日はためしに早く起きてみよう。

そう思って寝たはずなのに、起きたらすでに9時を過ぎていた。


「おはようにゃ。明日、起きられるかわからないにゃ」

「おはよう。起こして良いのなら、起こすわよ?」


ここは、素直に頼んでおこう。


「起こしてほしいにゃ。起きなかったらごめんなのにゃ」

「今日は、うんと早く寝てみたら?」

「そうしてみるにゃ」


ユリに何か食べるか聞かれたけれど、起きたばかりなので、断った。


「ソウ、どこか挨拶に行く場所とか有る?」

「あはは、挨拶は、向こうが来るのを全部断ったぞ」


そりゃそうだよね。こちらから行くものでもないけど、こられても困る。


「あ、そっか。ちなみに、誰が来る予定だったの?」

「王宮メンバー、公爵、侯爵辺り」


外に総勢が並ばれても困るよね。


「そんなの来ても迷惑なだけにゃ」

「ユメちゃんは、会っておきたい人とか、大丈夫?」


私の会いたい人は、母上と、猫のドリームくらいで、故人だし、清子(さやこ)に至っては、二度と会いには行けないことだろう。

それに、母上の生まれ変わりはユリだというし、今のみんなが大事だから、会いに行きたい人は居ない。


「居ないにゃ。会いたい人はみんなここに居るのにゃ」


少ししんみりしてしまったのを、ソウがにこやかに呼び掛けてくれた。


「ユメ、何かゲームでもして遊ばないか?」

「ゲームにゃ?」


ゲームって、なんだろう? テレビゲームは無理だろうし、今はものすごいのがあるのかもしれない?


「ボードゲームとか、トランプとか」


私でも知ってるものだった!


「トランプならわかるにゃ。ボードゲームはやったことがないにゃ」


「なら、まずはトランプでもしましょう。どんなゲームを知ってる?」


ババ抜き、七並べ、スピード、大貧民、色々知ってる。


「7をまず出してから、順番に出していくゲームにゃ」

「七並べね」


名前は変わってないみたい。

ユリが、キボウにも声をかけていた。


「キボウ君、トランプ一緒にする?」

「キボーする? キボーしらない。キボーする?」

「わからないから最初は見てる?」

「みてるー」


キボウ語は相変わらず難しい。ユリ、凄いな。


最初は三人対戦で、キボウは見学になった。

ユリが解説しながらキボウに説明するので、札が丸見えだった。ソウが手を抜かないので、私も本気でやったら、ユリがぼろ負けしていた。


ルールを覚えたキボウを混ぜて、何回か七並べをした。アルファベットの順番がいつまでも怪しかったけれど、キボウも楽しそうだった。


少し飽きた頃、ソウが、大富豪をしようと言い出した。

聞いたことの無いゲーム名だと思い、ルールを聞いてみると、私が知っている大貧民と、ほぼ同じゲームだった。

革命というルールが違うくらいで、あとは同じで名前が違うらしい。


「手を抜いたつもりじゃないのに、負けたわー」


どうやらユリは、トランプゲームに弱いらしい。

ユリが弱いというより、ソウが強すぎるんだと思う。


「そろそろ何か食べようか」

「お腹すいたのにゃ」

「たべるー、たべるー」


ユリが冷蔵庫から何かを取り出した。


「焼きそばで良いかしら?」

「オムソバが良いー」


ソウが言った知らない料理名。


「それはなんにゃ?」

「オムレツの中身が焼きそばだな」


オムレツの中は、チキンライスじゃないの?


ユリが作り始めた。焼きそばを作って、卵で巻くらしい。

成る程、出来上がりは、オムレツに見える。


「面白いにゃ。初めて食べたのにゃ」

「昔から有るものだと思っていたわ」

「まあ、高級レストランでは出てこないから知らない人もいるんだろう」


成る程、レストランで出てこないメニューなのか。結構美味しいのに、そういえば焼きそばって、屋台で売っているイメージかもしれない。


「しらなーい」

「キボウは、何か知ってる料理があるのにゃ?」

「わかんなーい」


キボウって、今まで何を食べていたんだろう?

そういえば、知らないと言えば、ずっと聞こうと思っていたことを思い出した。


「ユリ、ココアを飲んだときにソウが言ってたマシュマロって、何に使うにゃ?」

「突然どうした?」

「食べてみたいの? 作りたいの?」

「ソウが言ったとき、わからなかったのにゃ」

「マシュマロは、ホットココアに入れるんだよ」

「興味があるなら作ってみる?」

「作れるのにゃ?」

「シンプルなもので良いなら、割りと簡単よ」

「作ってみるにゃ!」


ご飯のあとは、マシュマロをユリが教えてくれることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ