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クロネコのユメ  作者: 葉山麻代
◇新生ユメ◇

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夢の苺乳

ユリは魔法を教えるのを一段落させて、仕事を再開していた。

イリスとマーレイが来たので、リラはユリを手伝うらしい。

クッキーを任されたので、頑張ろう。

キボウも、機嫌良くクッキーを手伝っている。


ソウは仕事の話をするらしく、サエキと二人で店に残った。

イトウだけが厨房を見に来て、暇そうにしているところ、ユリから仕事を頼まれていた。


立っているものは親でも使えってやつだろうか。


「人口密度が高いですわね」

「人数的には、(5年と)二月(ふたつき)前と変わらないわよ?」


うろうろしているイトウが邪魔らしく、カエンが珍しく苦情を申し立てていたけど、ユリにはあまり伝わらなかったみたい。

するとユリは、イトウを食事に誘っていた。

その後、イトウは真面目に手伝いを始めたので、ユリの対処は正しかったらしい。


「ユメちゃん、もう少しで規定の数になりますけど、キボウ様にお渡しするのを取り止めますか?」

「少しくらいならずれても大丈夫にゃ。キボウが乗っているときは、そのまま頼んでなのにゃ」

「かしこまりました」


イリスが心配して確認してきた。

キボウなしのクッキーはいつでも作ることができるけど、キボウが時送りしたクッキーはキボウがいないと作れないので、キボウの気分に任せて良いとユリがいっていたのだ。


ユリが声をかけていた。


「さあ、一旦手を止めて、お昼ご飯の用意を始めましょう。リラちゃん、チューリップ揚げる?」


ユリがお昼ご飯を作ると言ったら、キボウはクッキーをやめて、ユリを見に行ってしまった。


「大体、数が合ったにゃ」

「本当ですね」


イリスとマーレイと3人で笑った。

キボウが時送りをして、判子だけ押していないものを、混ざらないうちにスタンプしておいた。

残りのクッキーを仕上げていると、ユリが好きな飲み物をどうぞと言い出した。


マーレイがニコニコしてジンジャーエールを作っていたのが印象的だった。イリスはリラに同じもの作ってと頼んでいて、私はカエンと一緒に、イチゴミルクを作った。ユリはサファイアソーダを3つ作ったあと、自分用に、メニューにないものを作っていた。


え!好きな飲み物って、本当に、好きにしてよかったの!?

どうやら、みんなも思ったらしく、リラが特に悔しがっていた。なに作りたかったんだろう?


そっとリラに聞きに行くと、ユリのところにしか、強い炭酸がないので、黒蜜炭酸とか、紅茶炭酸とか、作ってみたかったらしい。


「リラ、黒蜜炭酸は飲んだことないけど、紅茶炭酸はあまり美味しくないにゃ」

「ユメちゃん、飲んだことあるんですか!?」

「売っているのを飲んだにゃ。すぐに発売終了になってたにゃ」

「そうなんですね」


リラと話していると、ユリがチューリップ唐揚げの数をソウと話していた。


「ソウ、チューリップ唐揚げは、一人何個の想定なの?」

「え?10個くらい食べない?」

「ソウには10個出すわ。皆さんには5個出すけど、足りなければおかわりがあります」


出来たものを見たけど、あれ10個も食べるの?グラタンとケーキもあって、飲み物まで有るのに、無理じゃないかなぁ。


リラが、イチゴサンタの乗ったケーキを出していた。

キボウは特別メニューらしく、チューリップ唐揚げの代わりがブロッコリーの唐揚げで、グラタンには、ハムが入っていないらしい。


並んだ料理をみて、イトウが騒ぎだした。


「うわ!サンタクロース! なにこれ?イチゴでできてる? あ!今日って、クリスマスイブか!!」

「そうですね。明日クリスマスですが、お店休みなので」

「それで、ケーキとチキンなのか!!」


指で作った四角い窓から、楽しそうにケーキを覗いていた。そのあとも、ユリに色々質問していて、ソウが睨んでいたけど、全く気にしていないらしく楽しそうだった。


「夏には梅ジュースや赤紫蘇ジュースも作りますよ」

「又その頃に訪問しても良いだろうか?」

「ソウが良いって言えば、いつでも良いですよ」

「ありがとう」


ソウ、許可出すのかなぁ?

見送りに出たユリの横から、外に並んでいる列が見えた。


「ユリ様、休憩は交代制にして、お店始めませんか?」

「今日はしょうがないわね。みんな確実に合計30分は、休んでくださいね」

「はい」「はいにゃ」「はい」「はい」「了解」「はい」

「今日のメニューです。有るものは売るがテーマです」


リラが提案して、みんな返事をしていた。

今日のメニューは、あるもの全部らしい。

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