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クロネコのユメ  作者: 葉山麻代
◇少女ユメ◇

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夢の安心

「ユメちゃん、朝早くからごめん、手伝ってほしいの」


そう言ってユリに起こされた。

少し寝ぼけて訳を聞くと、外に行列ができているというのだ。

とりあえず起きて外を見に行くと、本当にいっぱい並んでた。


ユリに何か食べるか聞かれたけど、起きてすぐは食べられない。断ると、小腹がすいたら食べて。と、パウンドケーキをくれた。


リラがいないと思ったら、並んだ人に先にアイスを売ってきたらしい。

それでもまだ並んでいる人がいるのでユリに聞いたら、持ち帰り用を全部販売しても足りていないのだと教えてくれた。

出来立ては少し凍らせないと持ち帰れないらしい。


ユリはアイスに使う何かを作っていたので、昨日と同じスプーンやデッシャーを準備して待っていた。


「アングレーズソース冷えたわ!1回目作ります!」


ユリがアイスのソースを持ってきたので、一番にアイス箱のハンドルを回すことにした。

少し疲れてリラに交代してもらった。


リラでも回せなくなってきて大人に交代し、ユリが最後にラムレーズンをいれてできあがった。

ユリがボールにあけたので、3人でカップに詰める。


ユリが次の分を作り出す。3回くらい作った。

開店時間ギリギリまでアイスを作った。


お店を手伝ったけど、最初から手伝うと大変だった。


ソウに、何かあったら呼んでくれと言われていたので「お店忙しい」と以心伝心を送っておいた。

魔力が増えたから楽に送れた。


少しするとソウが来た。

ソウがユリと話していたが、ラムレーズンは、いつもと違うらしい。

お土産ではなく自分用だと言っていた。


リラがアイスを売ったり忙しそうだったので、アイスを詰める他に、たくさん運ぶのを手伝った。

そうしたら、ユリが好きなごはんを作ってくれるというので、葛切りを頼んだ。


ご飯はカレーで、食べたら葛切りを出してくれると言っていた。

カレーが辛くないようにチーズを持って来てくれた。

チーズをかけたところの方がおいしかったので、たくさんかけて食べた。


ごはんを食べ終わって、ユリが葛切り作るわねと言ったら、リラが作りたいと言って、リラが作ることになった。


リラは作る練習中らしい。


リラが作った葛切りにソウと大人が驚いていた。

リラが作れるのを知らなかったらしい。


出来立てを食べた方が美味しいってユリが言っていたので、早速食べることにした。

みんなは話をしていてなかなか食べ出さない。

でも最初によそった分があるから、おかわり分は食べて良いんだよな?と誰も食べないので残りを全部食べた。

美味しかった!


ごはんが終わると、ユリが休んできてと言って、作るアイスを教えてくれた。しかも、好きなアイスも作ってくれるらしい。黒糖をリクエストしておいた。


部屋に行って、ベッドに横になって、気がついたら又ソウに起こされた。

下に降りていくと、ユリが午前中追加で作ったアイスの話をしていた。

あんなにたくさん作ったのに、全部売り切れたと言っていて驚いた。

ラムレーズンは凄いなぁ。



シャーベットを作るのを手伝っていると、ユリから、紅茶がポットで置いてある人のところに何かお菓子を持ってリラと一緒に行くように言われた。


クッキーとパウンドケーキを見ると、クッキーの方がたくさんあったので、クッキーを持って、葛切りを作ったリラと一緒に行った。


クッキーを渡すと、美人三姉妹だ! と誉めてくれた。

面白いお客もいるんだなぁと思った。


その客は食べるとすぐ帰っていったけど、おいていったお金が多すぎるとユリが困っていた。



ソウと大人が缶詰をたくさん開けていた。

たくさん切って分けるらしい。

ユリに手伝うか聞くと、切ったフルーツを器に入れるように言われた。

途中でシャーベットも詰めながら、全部同じになるようにフルーツを分けて入れた。


ユリは約束通り、黒糖アイスクリームも作ってくれた。6個も貰った。


ユリはみんなにお礼を言っていた。

明日はバニラらしい。

するとリクエストでソウが、黒蜜きな粉と言った。


「ユメちゃんが食べていないのでそれ作りましょう」


ユリが変なことを言った。


どういう意味だろう?

アイスは全部手伝ったはずなのに。


いつ作ったのか聞くと、お菓子教えに行ったときらしい。

アイス箱はどうしたのか聞くと、ソウが取りに来たらしい。転移で?


どうしてだろう?

アイスは作らないって言っていたのに。

もしかして食べちゃダメなアイスとかあるのかな?


考えていると、夕飯を聞かれていたらしい。

ソウが生姜焼たべたーいと言った。


生姜焼はおいしい。同意すると、生姜焼に決まったらしい。

リラはユリと一緒に作りにいったが、さっきのアイスの話をずっと考えていた。

どんなに考えてもわからなかったので、ユリに聞いてみようと思った。


ユリが2階に行く用事・・・2階にしかないものを頼めば!

そう思っておーりんを頼んだ。

一緒についていき、何でアイス箱持って行ったのかをユリに聞いた。


すると、突発的に決まったことでアイスを作ることになったのだと教えてくれた。

仲間はずれじゃなくてよかった。

むしろソウが気を使って黒蜜きな粉を作ろうと言ったとユリが言っていた。


「ユメちゃん、食べたいものがあったら言ってね。作れるものは作るからね」


ユリはやっぱり優しかった。


王林のりんごジュースを5個持ってお店に戻った。


おーりんも生姜焼もおいしかった。

次回 09月09日 13時00分です。

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