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クロネコのユメ  作者: 葉山麻代
◇女王ユメ◇

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夢の混飯

もう、みんなのお昼ご飯の用意を始めたのに、誰か来たらしい。

誰だろうと思えば、あの番頭だった。

ずいぶん遅く来るんだなぁと思っていたら、どうやら道に迷ったらしい。

ここって、迷うような場所かなぁ?


「ユメちゃん、ユリ様がユメちゃんの分はピビンパ丼が良いと言ってたので、ピビンパ丼で良いですか?」


リラが聞きにきた。ユリがすすめたならそれが良いと思う。


「ユリのおすすめで良いにゃ。もう1つの方は、何が入ってるにゃ?」

「豚肉と、シシトウです」


シシトウってなんだっけ?

ピーマンが入っていないってことは、辛い料理なのかなぁ?


「よ!ユメ、元気になったか?」

「元気のつもりにゃ」

「顔色も大丈夫そうだな」


ソウから見て大丈夫なら、ユリも安心するかな。

午後は手伝わせてくれるかなぁ。

お店のテーブルに移動すると、番頭も座っていた。どうやら一緒に食べるらしい。


並んだものを見渡すと、ピビンパ丼を食べるのは、私とリラだけらしい。

リラはもしかすると合わせてくれたのかも知れない。


ユリは、ソウに辛いのをすすめていた。

そうすると、辛い訳じゃないのか。

緑色に見えているのはなんだろう?あれがシシトウというのかな?


「ユリ、ユリの分の緑はなんにゃ?」

「これはシシトウよ。ピーマンの親戚ね」

「ありがとにゃ!」


そういうことか!

でも横で食べているユリから、ピーマンぽい臭いがしない。

もしかしたら、食べられるのかなぁ。

あとで少しだけ食べさせてもらおうかな。


リラを見ると、豪快に混ぜてから食べていた。

上から、半熟っぽい玉子、三種類の野菜、味のついた挽き肉そぼろ、ご飯が入っている。


「リラ、混ぜるのにゃ?」

「ユリ様が、混ぜて食べるのが正式って言ってました」


少しずつ食べていたけど、リラみたいに混ぜてみた。

食べやすいかもしれないけど、全部同じ味になっちゃうから次があったら混ぜないで食べようかな。

美味しかったけど、少しだけ量が多かった。



リラがユリに言われて、生チョコを持ってきてくれた。


「ユメちゃんどうぞー、ホシミ様どうぞー、・・・どうぞイチゴ生チョコです」


番頭、名前聞いてないや。リラもわからなかったらしい。イリスなら知ってるかな。


ユリはブラックスワンシューを持ってきてみんなに配っていた。


「おやつタイム用は作り直すから食べちゃってください。食べたい人は、もう1つどうぞ」


もう1つって、そんなに余ってるの?

あー、首が持たないかもしれないのか。スワンシューの時に見た、首がぐんにゃり曲がったのは出せないよね。


羽を解体しながらスワンシューを食べた。

見ると、イリスも番頭もそのままかじりついていた。


「うんん!! なんだこの旨さ!!」


番頭が驚きながら食べていて、少しほほえましかった。

甘いの好きなのかな?

ユリも、もう1つどうぞとすすめていた。

リラが取りに行き、残りを全部持ってきた。


番頭にだし、残り2つを私とソウに聞きにきた。


「ユメちゃんブラックスワンシュー食べますか?」

「もう要らないにゃ」

「ホシミ様ブラックスワンシュー食べませんか?」

「リラが食べると良いよ」


ソウは、ブラックスワンシューを断って、生チョコが食べたかったようで、ユリに聞いていた。

これから売るんだよね?


番頭はユリとパウンドケーキの販売数の話をしていた。

新しい機械をいれたから、一度にたくさん作れるらしい。


番頭はホクホク顔で、帰っていった。

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