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クロネコのユメ  作者: 葉山麻代
◇女王ユメ◇

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夢の悪夢

夢の中のお話。短いです。

霧の中を彷徨(さまよ)い、私以外誰もいない。


ふと、いつか見た風景だと思い出すけど、いつだかが思い出せない。

呼び掛けても答えるものもなく、回りにもなにもない。

しばらく彷徨うと、言葉の通じない大きな人に捕獲された。


白かった景色に淡く色がつき、私の手を引く人が、伝わらない言葉でなにか言っていた。


ぼんやりと過ごし、与えられた食べ物を食べる。

回りには、いつのまにか子供がたくさんいた。


なにもわからない私に何か話しかける子供。

伝わらない私に怒っているらしい子供。


ここはどこだろう。


私は誰だろう?


苦しくて、寂しくて、辛くて、悲しい。


負の感情に押し潰されそうになって、黒い闇に溶けかかったとき、明るい光が差し込み、私を包んで引き上げた。

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