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夢の悪夢
夢の中のお話。短いです。
霧の中を彷徨い、私以外誰もいない。
ふと、いつか見た風景だと思い出すけど、いつだかが思い出せない。
呼び掛けても答えるものもなく、回りにもなにもない。
しばらく彷徨うと、言葉の通じない大きな人に捕獲された。
白かった景色に淡く色がつき、私の手を引く人が、伝わらない言葉でなにか言っていた。
ぼんやりと過ごし、与えられた食べ物を食べる。
回りには、いつのまにか子供がたくさんいた。
なにもわからない私に何か話しかける子供。
伝わらない私に怒っているらしい子供。
ここはどこだろう。
私は誰だろう?
苦しくて、寂しくて、辛くて、悲しい。
負の感情に押し潰されそうになって、黒い闇に溶けかかったとき、明るい光が差し込み、私を包んで引き上げた。




