夢の回復
ソウが言っていた、この国の現状について調べてみることにした。
転移を使えるとは言っても、使用魔力が大きいので、せいぜい2回それも目一杯魔力を使ってだ。その点、ユリのお菓子を食べるとかなり回復するので楽になる。パウンドケーキとユリが作った黒蜜が最高だけど、黒蜜は持ち歩けない。
パウンドケーキがひとつあれば、回復を含めて6時間で4回転移できる計算だ。3箇所回ってこられる。
行った先で調査をしながら2時間待てば、次の転移でも倒れることなく回れるはずで、そこで2時間たったら転移前にパウンドケーキを食べて回復し、3回目の転移をし、又調査をしながら2時間待てば安全に4回目の転移をして帰ってこられるはずなのだ。今の魔力は700くらいだ。
(ユリ製パウンドケーキは10時間分回復:今のユメなら500p分)
石碑を回ってこよう。
1つ目、ユリがお菓子を教えてるところ。
良く考えると、一緒に来ればよかったのかな?
でも、途中で居なくなったら又ユリが心配するから、別行動の方が良いよな。
知り合いらしい魔力は、特になにも教えてはくれなかった。ただ、平和だけど、争いたい人もいるということを語っていた。
2つ目、南の草原。
どうして結界を張ることになったのか、外から守るためではなく、外を守るために結界を張ることになったらしい。
協力者はいるようだが、皆渋々といった感じだった。
3つ目、女王の記憶。
魔力の無い者との争いを押さえるために、争いをなくすその過程で、攻撃魔法や魔法を使う記憶そのものを無くしたらしい。
そうか、それをやったのが自分自身だったのか。
ここまで見ても、やはり自分の事という実感がない。
どうして違う世界の記憶があるのか、どうして今猫なのか、その辺の事は良くわからなかった。でもただ1つわかったのは、女王はとても孤独だったらしいということ。
とても寂しくなってユリとソウに会いたくなった。
待機時間を過ぎているので急いで帰ったが、ユリはまだ帰ってきていなかった。
少しするとソウが帰ってきた。
ユリは下でお菓子を作っているようだ。
今日はソウがご飯を作るらしい。
ソウ、ご飯作れたのか!? ユリの役に立つのか!?
何かしないと置いていかれてしまうかもしれない。
ご飯を食べながら、ユリがお菓子が減っていなかったと心配していた。
1つ食べればなんとかなると説明したが、ユリには通じなくて、結局ソウが説明した。
すると、ユリが驚くことを言った。
「じゃあ、黒糖で作ったパウンドケーキがあれば更に良いの?」
やっぱりユリは凄い!
本当に天才なんだと思う。
驚きすぎて目が飛び出るかと思ったくらいだ。
翌日、お店はお休みなのに、黒糖入りフルーツパウンドケーキを作ってくれた。
ソウと半分ずつだ。なくなったら又作ってくれると言っていた。
ユリは色々教えてくれた。
パウンドケーキは、本当は何もいれなくて、これは正確にはフルーツケーキで、パウンドケーキは、卵、砂糖、バター、小麦粉がほぼ同量のケーキで、国によっては4分の1が4つって名前なのよ。と言っていた。
子供の頃お菓子屋さんになりたくて、いっぱいお菓子の本を読んだらしい。
次回 09月02日 13時00分です。




