表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異界奇譚☆くノ一  作者: 一心プラン
次の二歩 差し足
18/45

くノ十八 セルシオ

忍者ノート2 忍具 ドリル傘バリア


高速回転しどんなに固い岩盤も穴を空ける傘

開けば弾丸も防ぐ傘 雨傘としても使える

バリアとして使うと前が見えない

ドリルとして使うと砕けた石粒が顔に飛び痛い

とても重く片手で持てない雨傘


読んで頂いている方々、ありがとうございます。


その後、その広間で宴会が行われてたの。

転生前もアルコールはからっきし駄目で、今は当然未成年なんでNG~ノーグット!

けど、場を盛り上げる為、調子コキマクリ!

つい何時もの決め台詞を、

「お!も♪い~込んだ~♭ら!し~♯れん~の~♪道を~♭行くが~♪忍者の~ど根~じょ~お~♪」

て歌いながらドウジョウ掬いしちゃたよ~♪


途中、昼間助けたフィットが両親連れて挨拶しに来たり、とても楽しい夜だった。


次の日、シグナス頭の案内で里の中を見て回り、この世界の話しを聞いたのよ。



「うわ~里の空に魚が沢山見えますよ!シグナスさん。」

「この里は、あるドラゴンの結界で作られた隠れ里なんです。」


ドラゴン‥結界‥‥


「大昔、竜族と人族と妖精族そして魔族と、とても仲が良く、多少の小競り合いはあったものの、各種族が折り合いを付け、この世界で暮らしていました。

何時の間にか、各所に迷穴宮が出現し多くの者達が、宝目当てに挑んだのです。

そんな頃から、人族が竜族や妖精族を嫌い、ドラゴンは魔族を嫌い、仲違いが始まったのです。

沢山の妖精族や竜族が迫害を受け、領土を取られ住む場所を奪われた時、真っ赤なドラゴンが現れて、回りからは見えない場所に、特殊な結界で湖の下を隠れ里として与えて下さった。

その時、真っ赤なドラゴンは、


◇今暫く待て。後の後、我の化身とも言うべき者が現れ、この世を平和へと導く。

我は赤竜 セルシオなり。この地に我の愛刀を置いて行く。その者に授けよ。

偽者であれば、愛刀は答えぬ。今暫く待て。◇


と仰られ、何処へと飛び立ったのです。

この話しは代々受け継がれて1800年前のお話しです。その赤竜こそ、後の古代竜神様です。」


そうだったんだ~



「これです。」

と言われ里外れにある石碑に囲まれたサークル中央に、1・2メートルほどの刀が鞘に収まり、柄頭を上にして真っ直ぐに立っていた。

何も支えは無く、地面から1センチ浮いた状態で誰かを待つ見たいに‥


「‥わぁ‥ほんとだ‥」


「里の者が触ろうが引っ張ろが、1800年間微動だにいしません。」


「でわでわ、私めが‥チョッと‥ツン!‥ツン!‥」


「パッ!タン!」

ヤベ!倒しちまった‥


「おぉ~お~!やはりセルシオ様の化身!現世における真の竜神様ですな!」


あちき?あちきの事?‥現世の竜神?‥前にも誰かに言われた様な?


倒れた刀に目をやると、濃い赤い鞘‥(うるし)(つば)は大きく、柄巻も朱色で鮫肌は黒。目貫の細工に[D]の紋章‥


かるい気持ち、ホンとに軽い気持ちで持ち上げたら、

『セルシオの奴!何時まで待たせるツモリだったんだ?しまいにゃこんな娘を寄越‥』


「ポィ~!」


「シグナスさん!これ喋りましたよ!」


「鍛え上げられ月日が経つ刀には魂が宿ると言います。況してや竜神様の愛刀、話しをしても不思議ではありません。」


けど、これ随分生意気ね!「ヒョイ~」

『投げるこたぁねぇーべや!ネェチャンよ?』


「あんた!随分な口の聞き方ね!愛刀か何か知らないけど、私には関係無いわ!穴を掘って埋めるから!さいなら~!!」


『チョッ‥チョッと!タンマ!ゴメン!すまん!ソーリー!ヒゲソーリー!謝謝!ダンケシェン!マドマゼ~ル!』


「何時のネタよ!減らず口叩くなら、ここに置いて行くわ!」


『マジにゴメンなさい。長い間ここに放置されてたもので‥つい勢い余ってしまいました。』


「仕方がないか‥1800年もここに居たなら気も滅入るわね。許して上げるわ!」

『アザぁ~す!』


「軽い返事ね‥私は竜華、花隠竜華よ。縁合って古代竜神様のセルシオさんの使いで、この世界に降臨したのよ。あなた名前は?」


『名前?奴は俺ッチを、おい!とかお前とか竜刀とかでしか呼ばれなかったよ。』


「名前無いのは可愛そうね‥私が付けて上げるわ!変な名前でも良いわよね!」


『マジすか!宜しくお願いします。』


ん~何がいいかな‥カタナ‥スズキGSX1100‥

エックス‥X JAPAN‥違う‥エックス‥Xブレイク‥撃ち破るブレイク!


「悪を撃ち破る!ブレイク!竜刀ブレイク!‥

ドオヨ?」


『ブレイク!カッケーよ!今日から我は悪を撃ち破り滅ぼす、竜刀~ブレイク~!竜華さんアザぁす!』

「軽いわね。竜華で良いわよ。

取り合えず、ブレイクを腰のベルトに‥」

『ちゃいます!ちゃいます!革ジャンの背中!右肩の後ろの小さいチャックを開けて‥そうそう‥ほんでもって、左腰上の‥そうそれ!チャック‥そうですがな~』


革ジャンのデザインかと思ってたチャックが、ブレイク様の差し穴だったとは‥‥


何だか‥古代竜神セルシオの手の平って感じで‥複雑だわ。








生暖かい目で宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ