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うさ星物語  作者: うさ
はじまりの章
5/6

~まほみちゃん~


エリスの事件があった頃、うさ星に一人の少女が現れた


”まほみ”と自称するが過去の記憶が無い


いつの間にか森の中にカントリー風の建物とガーデンが現れ


そこで一人で暮らしていた


間もなくウサギ達と仲良くなり、おやつの時間を楽しむようになった


ウサギ達が訪ねてくる時間を楽しみに毎日お茶会の準備をする


そして、あのサプライズパーティへとつながった



   ・・・



パーテイの翌日、まほみはベッドで目を覚ました


ウサギの大人達がなんとか運んだようだ


みるらと、うさわんが添い寝していた


まほみは大切そうに二人の頭を撫でながら優しく話しかけた


「おはよぉ・・・昨日はごめんなさい・・」



ふと気がついたが寝室の隅にあるオブジェが不気味な輝きを放っている


しかも・・・なんだか大きくなっている気がした



ダイニングに行くと食べ物は片付けられ飾り付けはそのままだった


まほみは飾りを一つ一つ見ていった


紙で作られた花や星やうさちゃん達と、自分の人形もあった


それを手に取って胸に当てた



柱の後ろから、ひょっこりみるらが現れた


「まほみちゃん、もうだいじょうぶなの?」


「うん。この人形可愛い、ありがとうね」


「あのね、エリザベスちゃんがね・・・」


言いかけたまま、もじもじし始めた


まほみはにっこりして


「エリちゃんに、会いにいってくるね!」


みるらの瞳が潤んだ


「うん、泣いてたの、あってきて」


まほみは、みるらを優しく抱きしめた




そしてエリザベスの家へ出かけて行った


一番のご近所さんで500メートル程だろうか


彼女の脚だとすぐ到着した。


「とんとん、おはようございま~す」


中でドタドタっと音がするとエリザベスの父親が現れた


「おう、おはよ!元気そうじゃないか 、ちょっと狭いけど、中入って!」



中は四つ這いで移動して、ぺたんこ座りして天井に頭がつかない程度


ぼーっとしているエリザベスがいた


エリザベスも不思議と家に収まっているまほみに気が付いた


「あ・・・っ」


こちらを愛おしく見つめている・・・と、突然抱きついてきた


挿絵(By みてみん)


「くっくるしぃ~~、なっ、なに、この巨大な甘えっ子さんは!」


まほみは、どうしてもぎゅっと抱きしめたくて仕方がなかった


エリザベスの父親がニコニコして見ていた


母親は初めて見る魔法使いの姿に一瞬驚き戸惑う様子だったが、

やがて暖かな表情になった



この日、あらためて屋外でお茶会をした


テーブルには3人が作ったケーキ、

エリザベスママが手を加えたのか、ちょっと焼きなおしてある

そして可愛い紙の飾りが並べられている


みるら、うさわん、エリザベスとその親達も一緒にささやかなパーティをした


ぽかぽかとした暖かい陽気の中で




                ~ 終 はじまりの章 ~


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