~サプライズパーティ~
ある日、いつもの探検中に突如エリザベスの瞳が輝いた!
「まほみちゃんの誕生日会をやろう!」
「あら! お誕生日!いつなの?」うさわんの瞳も輝いた♪♪
「わかりません (´・ω・`) 」
「え・・・・?」
目と目を合わせたまま二人は固まった。
こういう時ミルラのサポートが必要になる
「あ・・それ、まほみちゃんが自分でもわからないんだって;」
「あらま」
「なので、私達で決めることにしました (`・ω・´) 」
「あら・・・はい。」
まだうさわんはエリザベスのペースについて行けない。
しばらく頭が空転したが我をとりもどした。
「そうね!お世話になりっぱなしだし、何かお返ししたいね♪」
「うん♪」 ミルラも " なるほど " と思いにっこりした♪
エリザベスはすぐに計画を立てる
会場は、まほみちゃんの家だ
うさぎ達の家は人間には小さすぎるし、
うさわん家(城)は呼ばれるだけでサプライズしてしまう
というか、うさわんママや執事さん達が暴走しそうなので・・・
さて、エリザベスがまほみちゃんを家から誘い出し、
その間にミルラ&うさわんが準備をする事に。
ミルラは日頃皆について行くだけで精一杯だが、
こういう時には無心で作業をこなす。しかも色々センスが良い。
一方のうさわん、お姫様修行しているはずだがズッコケまくり
ミルラの足を引っ張っている感が・・・
だがもし、エリザベスが飾り付けしてたなら謎パークになっていただろう
さて用意しておいた料理も並べ、なんとか無事に準備できた♪
日も陰ってきて、いよいよサプライズの時間だ!
ちょうど良くまほみちゃんとエリザベスが帰ってきた
何をしてたんだか二人共息をきらしている、
「ちょっと、白熱した〜」エリザベスはフラフラだ。
「うん、少し休憩ね♪」 まほみは未だ続けたいのか余裕である。
家に入るとミルラ&うさわんが空気式のクラッカーでお出迎えした
ポンッ♪ポンッ♪
「おかえりー!!」
きょとんとしたままのまほみちゃん
「今日は、まほみちゃんに感謝の日であります!」
エリザベスは "してやったり" と満面の笑みだ。
テーブルには3人で作ったケーキがある
まほみはエリザベスに手を引かれて席につくと、
今まで感じた事のない幸せな気持ちになった。
うさぎ達は一斉に、
「まほみちゃん、いつもありがとー♪」
ケーキを取り囲んだ皆の顔は暖かなロウソクの光に照らされ、
なんとも言いがたい素敵な雰囲気に包まれた。
まほみも満面の笑みを浮かべ皆にお礼を言おうとした、
が、突然、異様に外が気になり始めた・・
さっぱり意味がわからないが、鼓動は激しくなり息が苦しくなってゆく。
そして例えようのない恐怖に陥いっていた。
世界がグルグル回り壊れてゆく様に感じた。
そして気絶し椅子から倒れ落ちてしまった。
「あれ・・喜びすぎた?」 エリザベスはきょとんとした。
うさわんは素早く飛び寄り、まほみちゃんの様子を観た。
「バイタル確認・・呼吸・・脈・・気を失ってるようね」
「バイ・・・だいじょうぶなの?」ミルラは頭の中が真っ白になった
「外で暴れすぎました。ごめんなさい・・・」エリザベスは意気消沈していた。
いつもボケ娘に見えるうさわんが淡々と看護師の様に振る舞う。
でも目に必死さが溢れていた。
テーブルの下に寝具を運び、まほみちゃんを寝かせ大人やお医者さんを呼んで回った。
星空の中、エリザベスはひとり泣いていた。