うちの息子はやってない! 人を殺すような息子じゃないの、どうか息子の無実を証明させて!
“うちの息子はやってない! 人を殺すような息子じゃないの、
どうか息子の無実を証明させて、、、!”
・・・ある日、突然! 息子が警察に捕まった。
息子が人を殺した罪で捕まったのだと警察が私に説明したのだ。
・・・でも? 息子は人を殺すようなそんな子じゃない!
凄く優しい子で、誰かを傷つけたりするような子じゃないの。
どうして息子が警察に捕まらないといけないの?
“絶対に息子の無実を私が証明してみせるわ!”
だけど、どうして息子が人殺しをしたという事になったのか?
誰かの罠にかかってしまったんじゃないの?
私は息子が入っている刑務所に面会に行ったわ。
『3467番! お前に会いたいと言う人が面会に来たが、会うか?』
『あぁ、はい、会います。』
『じゃあ、着いて来い!』
『はい!』
*
『入れ!』
『・・・・・はい、』
『真幸、元気だった? 少し痩せたんじゃないの?』
『母さん、会いに来てくれたんだね、ありがとう!』
『“真幸は無実なんでしょ? 本当の事を母さんに言って!”』
『“僕は無実だよ、でも警察は僕の話を全く信じてくれないんだ。”』
『そう、でも母さんがどんな事があっても貴方をきっと助けるわ。』
『ありがとう。』
『直ぐにココから出してあげるからね。』
『うん!』
・・・私は息子の為に直ぐに優秀な弁護士を雇い、息子を助けて
もらう事にしたの。
“息子が人殺しをした証拠が何一つ見つからないのに、現場近くに
いた息子を警察が疑い、息子を犯人に仕立てたと分かった!”
警察は完全に息子を犯人にする為に、取り調べも24時間何日も、
来る日も来る日も息子を警察は怒鳴り散らし、時には優しく犯罪を
お前がやったんだろうと息子に、書類にサインをさせようとしていた。
息子は必死に抵抗をしていたが、次第に心が追い込まれていく。
『・・・母さん、僕はもう耐えられない!』
『えぇ!?』
『“警察が僕を寝かせてくれないんだ、僕は人殺しなんだと責め立てて、”』
『負けないで! 貴方は人殺しなんかしてないの!』
『・・・わ、分かってる、でも、』
『頑張って! 母さんの為にも頑張って耐えて!』
『・・・・・・』
『“貴方は無実なのよ! やってないの!”』
『そ、そんなの分かってるよ! でも、もう耐えられないんだ!』
『・・・ま、真幸、』
*
・・・息子は相当、警察の取り調べで追い込まれていたのだろう。
息子は、刑務所で自殺を図った。
首つり自殺をして、刑務所の中で亡くなったのだ。
息子は無実なのに、警察のあまりにもしつこい取り調べて亡くなった。
“私の愛する息子がもう居ない。”
私は警察を訴える事にしたわ!
息子の取り調べをした警察官を私はどんな事があっても絶対に許さない!
でも? 裁判を起こしてから10年!
まだ結論が出ていない。
裁判がまだ終わらないのだ、こんなに長い間、息子の無実も証明されないまま
裁判が続く事に私は疲労を感じていた。
簡単に答えが出そうな裁判だと思っていたのに、、、。
もう心底心が疲れてしまった。
”心も気力も何も残っていない!”
でも何故、息子がこんな事になってしまったのか?
もう息子はこの世に居ないのだ!
でも息子の無実を証明するために母親の私が諦める訳も出来ず、
死んだ息子の為にせめて無実を証明したい!
”息子に会う事も出来ないのに、息子の無実を、、、。”
もう返って来ない息子を今はただただ取り戻したい。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。