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ホーム3

 男が振り向くと、そこには黒いフードを被った背丈の低い女性が立っていた。

「あなたも〜に行くんですか?」

先程から何故か行き先だけが聞こえない。

「だったらこの電車で行けますよ。さぁ一緒に乗りましょう。」

男が何も話していないにも関わらず女性は男の手を引き電車へと乗り込んだ。

 車内は外見同様ボロボロで、つり革もところどころちぎれていたり、車内広告も破れてもはや広告の意味をなしていなかった。女は入ってすぐの向かい合った席に男を案内し向かい合って座席についた。男は、ボロボロの座席に座るのを少しためらったが、女性がなんのためらいもなく座ったため、仕方なく席についた。

 電車の中で女性は先程の集団の方をチラチラと見ながら男に話しかけてきた。

「あの中に私の娘がいるんです。本当に可愛くて目に入れても痛くないんですよね。ユカって言うんですけど。あ、私の名前はマユリって言います。ほんとは付いて来たらダメなんですけど今日は地域の子供達が集まって電車旅行に行くんですよ。」

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