表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SOTEIRA〜魔女神の救世主〜  作者: 古川道
第一章 始まりと崩壊
1/1

SOTEIRA〜魔女神の救世主〜

遥か遠い昔のお話。

この世界には魔女の国ウィッカンベルという国がある。ウィッカンベルには魔女同士の争いなど無く、農産物は豊かに育ち、子供達も元気に育つ平和な国であった。

 

そんな三日月の晩。

サンタリア祭とゆう魔女の国では1年に1度行われる祭典が開かれていた。

国中の魔女達が腕によりをかけて食事を振る舞い、魔法で人々を魅了し笑顔にさせる祭典。

魔女の国は大いに賑わい国民達は笑っていた。


そんな祭典が一瞬にして終わりを告げる。

魔女の1人が炎の魔法で空に円を描いた瞬間、地響きが鳴った。

国民達は騒然とした。

『きっとこれも魔女の魔法だよ』

と国民の1人がつぶやいた。


すると、国中から悲鳴が鳴り響く。

そこには3つの頭を持つ大魔獣が現れた。

名はケルベロス。

 3つの頭から強力な炎のブレスを放ち国を一瞬にして火の海と化した。

そこで、魔女達がケルベロスを止めるべく対戦するが、ケルベロスの圧倒的な力に魔女達は悪戦苦闘。

 どうする事もできない状況に魔女の国は滅亡寸前にまで追いやられた。

 すると、ケルベロスの前に1人の女が立ちはだかる。

 すかさずケルベロスは女に対し炎のブレスを放つが女は右手を伸ばし炎のブレスを吸収した。

さらには国の炎も吸収し、その炎を丸い球に変え、ものすごいスピードでその炎の球をケルベロスに向けて攻撃した。

 ケルベロスにかなりのダメージを負わせ、追撃する。

 ケルベロスは倒れ、女は魔法陣を出現させケルベロスを封印した。

 さらにはケルベロスの攻撃によって傷を負った国民や魔女を治癒魔法で治した。

 女は国民達から神として崇められるようになり、崇拝される的となった。

 女の名はオーヴェン・ヘカテー。

またの名をーーー


SOTEIRA【ソーテイラー】魔女神の救世主

と人は呼んだ。



春の夕方。ここはウィッカンベルと呼ばれる魔女の国

心地よい風が吹き、山に堂々とそびえ立つ一本の大樹の枝は右に左に揺れる。

まるで人が踊っているようにも見える。

そんな大樹の木の下で二人の少女が本を読んでいた。


———パタン。

と少女は本を閉じ、上を見上げてつぶやいた。

 

『私もソーテイラーみたいなすごい魔女になる』


そうつぶやいたのは黒髪で左目は髪で隠れている齢8歳の少女。

名はジェシカ・ナディア。みんなからシカと呼ばれている。


 『シカちゃん本に影響されすぎ(笑)ソーテイラーっておとぎ話よ?そのヘカテーだって空想上の人物だってカエル屋のおばちゃん言ってたもん』


シカの夢を嘲笑っているのは、シカと同居している齢8歳の金髪ロングの青い瞳をした少女。

名はアンシェリー・ジーク。みんなからはシェリーと呼ばれている。

2人共、孤児であったため1人の魔女が2人を引き取り3人でウィッカンベルの山の中にある小さな家に住んでいる。


『いーーやっ!ソーテイラーは本当にいたんだ!私は絶対にソーテイラーになるんだ!』


『はあ・・・』

と溜め息をつきながらシェリーは自分が読んでいた本をシカに見せつけた。


『いい?この本はこの世界の地理について詳しく載っている本なの。私はいずれウィッカンベルを出て世界を旅するの。そして、いろんな種族に出会い最高の医学を学ぶ。それが、私の夢』


『どお?シカちゃんよりかはすごい現実的でしょ?』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ