冒険者になる
冒険者になるには手続きが必要らしい。受付の人は猫耳の付いた白髪の美人さんだ。この世界は美人が多いな。
「お次の方どうぞ。本日はどのようなご要件でしょうか?」
「冒険者になりたいです」そう言うとごついがたいをした怖そうな男が「やめとけよwそんなヨレヨレのからだで冒険者になろうだなんてw冗談がすぎるぜw」とバカにされた。何か言い返そうと思ったがその男が言う通り俺のからだは他の男と比べると全然筋肉が付いてなかった。「どうされますか?冒険者登録辞めますか?」受付のお姉さんが言った。「いえ、登録します。」「それではこちらの紙にご出身とお名前、そして主な戦闘スタイル魔術師、剣士、格闘士、召喚士など記入してください。」そう言われたが俺は戦ったことがない。ただそれを言うとまたバカにされそうだったから適当に剣士とでも書いておこう。「さとうけんた?にほん?珍しい名前に珍しい地名ですね。あと剣士と書かれていますが剣はどこにあるのでしょうか?」俺は咄嗟に「宿にあります」と答えてしまった。「左様ですか。ではこれで登録しますね。こちら冒険者カードです。最初はEランクで1番下ですね。1番上がAランクでランクによって報酬が変わってきます。では、最後にこちらに手をかざしていただきステータスを確認致します。」そう言われたので俺は手をかざした。どうせ低いんだろうな。そう思っていた。すると「レベル50!!冒険者に今日なったばっかりなのに!!でも攻撃力、防御力、体力はEランクですか。あなた剣士は向いてないですね。ただこれを見ると魔力総量がBランクなので魔術師になった方がいいでしょう。変更されますか?」俺は魔術が使えるのか。面白そうだ。「じゃあ魔術師でお願いします。」「はい。かしこまりました。では魔術師で登録致します。魔法は火水風雷毒土の6つの魔法があります。それぞれ初級、中級、上級、大級、極級、神級、の6つの位に分かれます。ただ大級以上は滅多に少なく、神級に至っては伝説とも言われています。まず、初級から中級になるにはジャイアントスライムを倒さなければなりません。頑張って倒して、ドロップする魔石を100個持ってきてください。では、良い旅を」とりあえず冒険者になったぞ。まず魔法を覚えなきゃ行けないのか。どんな属性にしようか。などと考えていると「けんた、役職何にしたの?」と聞いてきたので「魔術師にした」と答えたら「じゃあ魔術商店に行かなきゃね。いくわよ。」どうやら魔術専用の店があるらしい。そうして魔術商店に行くことになった。
魔術商店
ここには色々な本や杖が置いてある。いかにも魔術って感じがする。「じゃあ杖はいらないからあなたの欲しい魔術の本買いなさい。」そう言われたので素直に本を選ぶ属性はまだ決まっていないが全属性の本を見つけた。「エリーナこれにする」「そう。じゃあこれで買ってきなさい」どうやらお金は出してくれるらしい。この世界のお金は金、銀、銅に分かれていて銅が50枚で銀1枚、銀が100枚で金1枚らしい。この本は銅が10枚だった。早速本を読んでみると火炎魔法が最初に乗っていた。『火を司る神よ我にその力を与え、やつを焼き付くせ。ファイヤーボール』と書いてある。これを読めば魔法を打てるのか。よし「エリーナモンスターを倒しに行こう。」「えぇ、じゃあすぐ近くのジャイアントスライムを倒しましょうか」
平原
魔術商店から少し行くと平原が広がっており、沢山のスライムがいた。俺はさっそく詠唱をしてみる「火を司る神よ我にその力を与え、やつを焼き付くせ。ファイヤーボール」そう唱えると手からバスケットボール位の火の玉が出た。そしてそれは勢いよくジャイアントスライムに向かっていきジャイアントスライムを焼き尽くしてしまった。かなり強いこの魔法。「凄い!私でも少し苦戦するのに一発で」とエリーナが言った。どうやら俺の魔法は普通より少し強いらしい。だが大量にいると詠唱している時間に攻撃されてしまう。詠唱なしでも出来ないものか?俺はさっきのファイヤーボールを詠唱なしでやってみた。すると少し力を入れすぎたせいかさっきよりもデカイ火の玉が出来た。「すごい!詠唱なしで魔法を使えるなんて!しかもさっきよりも大きい!!」とエリーナは言う。そこにちょうど現れたジャイアントスライム50匹位の群れ。「ちょうどいい!はああー」ファイヤーボールを放つと50匹もいた群れは全部魔石になってしまった。「これだと、私はいらないわよね。邪魔にならないように帰るわ。」とエリーナは言った。俺はまた1人になって殺されるのが怖かった。「そんなことない。お願いだ一緒に居てくれ。」俺はそう言ったが「私は誰かのお荷物なんかになりたくない」と言われた。「お荷物なんかじゃない!!お前が居なきゃダメなんだ」俺が必死に引き止めると彼女も分かってくれたのか、俺に着いてきてくれた。
ギルド
ギルドに戻りさっきの魔石を渡した。そのおかげで銀5枚、銅30枚を貰った。そのお金を使い宿を取ったが、1つしか部屋がなくエリーナと一緒の部屋になってしまった。ただエリーナは気にすることなく寝てしまった。エリーナは薄い服1枚しか着ていない。そのせいでエリーナのデカイ胸が強調され、エロく見えてしまう。俺も年頃の男だ。俺の息子がおっきくなってしまった。「一発抜いておこう」
翌朝
「いつまでねてるのよ!おきなさい!!」というエリーナの声で起きた。「ほら、早く顔洗ってきて!その後朝食食べるわよ!」まるでお母さんのようだ。朝食は地球と同じような感じだ。パンと目玉焼き。「いただきます」そう言って食べる。うん。味も一緒だ!良かった。「なぁエリーナ。今日は何をするんだ?」そう聞くと「今日は特に何も無いわよ。他の魔法を覚えたら?」「そうだな、他の魔法を覚えることにするよ」そうして俺は昨日の平原に行った。
平原
「この本に書かれてる魔法をとりあえず試してさっさと中級になろう。まずは水魔法のウォーターボールか。ファイヤーボールと同じような感じかな?」そう思うと奥からジャイアントスライムが襲ってきたので打ってみた。すると魔力を入れすぎたのかジャイアントスライムが跡形もなく倒れてしまった。「これ魔力の調整どうすればいいんだろうか。」などと言っていると本のページがめくれてしまった。「やべ。ってこれ雷魔法か。よし、使ってみるか。」実は俺は小さい頃雷がかっこいいと思っていた。「ライトニングバスター!!!」そう言って放つとたくさんの雷が落ちてきて周りのモンスターを黒焦げにしてしまった。「やっぱり雷魔法は強いなー。よし、雷魔法を主流にしよう。」俺はそう心に決めると色々な雷魔法を使ってみる。「遠雷!!」「赤雷!!!」「黒雷!!!」一通り魔法を打ってみた。だがこの中で1番使えるのは黒雷だった。その時詠唱がざっと100行くらいの雷魔法を見つけた。「なんだこれ。よし、はあああー!!!」だが、魔法は出なかった。どうやら上級になれば使えるらしいが俺はこの時知らなかったから、俺ってこんなもんだったんだなっと落ち込んでしまった。「でも、魔石が100個集まったから中級になれる!!!」俺はそう言うと早速ギルドへ向かった。だが、そのギルドに向かっている時誰とも合わなかったのだ。一応人はいるが全員家に閉じこもっているようだった。うーん。何かあったのだろうか。このことを不審に思いギルドへと急いだ。
ギルド
「あ!けんたさま!なぜこんな時に外に出歩いているんですか?」受付のお姉さんが言った。「えっと、、、何があるんですか?」俺はそう質問するとお姉さんがびっくりした表情をして「知らないのですか?なんかある前に良かった。ギルドに来てくれて。」そう言ってお姉さんは安堵していた。「で、なんでみんな家に閉じこもっているのですか?」と聞くと「それは、この街に黒龍が出るからですよ。その龍は外に出ている人々を襲い、黒龍の使う黒炎で黒焦げにされ命を落としてしまいます。」「黒龍って倒せないんですか?」と俺は不意にこんなことを聞く。「この街には倒せる人が1人もいません。なぜならこの街の近くにはジャイアントスライムやコウモヴェールなどの初級のモンスターしかいないので。それに比べて黒龍は魔法使いの上級が100人集まってやっと倒せるかっていうくらい強いんです。」「100人集まってやっと!?」だが、俺は少しワクワクしている。なぜなら龍やドラゴンという存在を見てみたいと思うからだ。「そういえばエリーナってどこにいるんだ?」俺がそう聞いた瞬間、「イヤ!!!来ないで!!!」というエリーナの声が聞こえた。俺はその声を聞き外に出てしまった。声のした方に行くとエリーナは恐怖で気絶してしまっていた。すると突然「人間、我は黒龍であるぞ!!!この女を連れてさっさと我の前から姿消せ!!!」少し太い声が聞こえた。なぜかこいつは喋ったのだ。俺はひとつ思いついた。「黒龍さん、なぜこの街を狙うのですか?僕たちは安全に行きたいだけです。」「別に我はこの街を狙ってなどおらぬぞ」「え?どういう意味ですか?」「ここだと邪魔になるだろう。その女をギルドに運び、我に着いてこい」俺は黒龍の言う通りエリーナをギルドに運び黒龍の背中に乗り空を飛んで彼の寝床まで連れてかれた。