表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/26

二月一六日。京の都

 そうして、二月十六日。

 京に上がるまではまだ天候不良に悩まされて、何度も足止めを食らうことになったけど、私たちは無事に京の実家に着くことが出来た。

「貰い手がなかったら、俺がもらってやるよ。今から用意しておけ」

「私だって選ぶ権利あります」

 時文様と私は、喧嘩はするけど、前よりずいぶん仲良くしている。

 命をかけてまで大事に思ってくれる人だから、きっと私に一途ね。

(こりゃあ、たぶん、もう今後何も心配することはないわね。だから、私は私の今後を何も心配してない。侍女でも幸せ掴めそうだわ)

 それから、私達はまた京での日常が始まった。

 紀貫之様は醍醐天皇のみささぎに報告したあと、時の朱雀天皇から周防国守に任じられる。

 その地で、貫之家歌合を開く。

 都では藤原純友と平将門が討たれる乱もあったけど、御年七十を越えても紀貫之様は和歌を詠み続け、その年、紀貫之様は歌人として地位をさらに固められたのだった。



(了) 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ