俺、死亡案件。
起きると、真っ白な空間にいた。周りを見渡した。何にもない。俺は何をしてたんだっけ…と考えた。すると、誰かが奥から歩いてきた。「ようこそ!天国への狭間へ!」とそいつは言った。透き通るような肌、青い目、白いサラサラの髪。何人だよ。
「だれだ、お前。」
「僕ー?サフィアだよ。よろしくね、蓮君」
何でこいつ俺の名前知ってるんだろ。訳がわからない。混乱していると、サフィアとかいう奴は言った。
「松山蓮、12月5日、午後6時32分。トラックに轢かれて死亡。死因は自殺。これであってる?」
は?死亡?俺、死んだの?てか自殺?頭の中が?でいっぱいだ。とりあえず聞こう。
「自殺?俺は毎日エンジョイしてたし、自殺なんかしねーよ。第一、死んでもないし。」
するとサフィアは、ため息をついて、「信じらんないなら、足見てみなよ。」と言った。俺は自分の足を見た。すると、膝から下がすうっと消えていた。死んだのか、俺。信じたくなかったけど、信じざるを得なかった。けど、自殺はない。絶対ない!なんだかよくわからない怒りが湧いてきた。
「俺が死んだのはわかった。けど、自殺ってなんだよ!俺、そんなことしねーよ!デタラメだろどうせ!」
するとサフィアは、一瞬困ったようにしてみせて、こう言った。
「僕にそんなこと言われてもねえ…僕はこの紙に書いてあることを言っただけ。まあ、下界では君は自殺として扱われているようだね。若いのにもったいない。ほんとn」
「してない…俺は自殺じゃない!」ついサフィアの言葉を遮って言った。
「でも、事故じゃないよねえ。だって、君が死んだ場所は、ちゃあんと歩道もあったし。トラックも通常通り走ってたことも確認されてる。ってことは、誰かが君のことを押した。つまり、殺したことになるよ?」
これまたびっくりした。誰かが…。俺恨まれるようなことしたっけ。そう考えているうちに、サフィアがまた驚くことを口にした。
「あと、もう一つお知らせ。君の彼女の美沙ちゃん、12月24日に天国に来るから。クリスマスは一緒にすごせるね。よかったねえ」
え…?確かに、美沙は俺の彼女だ。死ぬのか?あいつが?嫌だ。会えるのは嬉しいけど、美沙には幸せになってほしい。死ぬなんて絶対嫌だ。なんとか助けられれないのか。俺がそう聞くと、サフィアは、「助けれるよ、君なら」と言った。サフィアが言うには、こうだ。まず俺が下界に行く。頑張って美沙を見つけて、美沙の死亡を防ぐ。そんだけ。だが条件があって、俺が下界に行けるのは25日までの10日間。下界の人間と話せるのは3分を1回だけ。壁とかはすり抜けられるらしい。物にはさわれない。これを踏まえて下界に行くらしい。楽勝だ。行くに決まってる。行くとサフィアに伝えた。するとサフィアは不敵な笑みを浮かべてこう言った。「ついでに君を殺した犯人を探してきなよ。彼女ももちろん助けてあげてね。自我を見失わないように。」すると、あたりが明るい光に包まれ、俺は意識を失った…。