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Attack Section〜レーシング物語〜  作者: 秋雨前線
チュートリアル編
6/11

5

私の友人が、この作品の外伝的なものを執筆してくれています♫

よろしければそちらもどうぞ(^O^)/

(正直そっちのが面白いのでは?とびびってる今日この頃笑)


https://ncode.syosetu.com/n1102fo/

「こんな感じでどうかな?」


 言われたとおりにアクセル全開で加速して、停止ゾーンでしっかりと停止した。

 ただ、まだ何か足りないのかセラの表情は微妙だ。


「……うーん、まぁ全開で加速できたし、停止ゾーンでしっかり止まれてるのはいいのだけど、やっぱりブレーキが甘いわね。及第点まであと少しってとこかしら。」


「ブレーキか。これでも結構目いっぱいブレーキを踏んだつもりなんだけどな。」


 現実ではよほどのことがない限りは使わないであろう踏力でブレーキは踏んだはずなんだけどな。


「えぇ、それが普通なのよ。だけど、ここではそれでは足りない。そういうものなのよ。……そうね、今ブレーキを踏んだときにペダルが小刻みに動く感じを感じられたかしら?」


 ブレーキを踏んだときにペダルが動く……??そういえば……教習所でそんな話を聞いたことがあった気がするな。あれは……なんだったか。


「いや、特には感じなかったな。グーッと踏んで止まった感じだった。」


「やっぱりね。それってABSが作動してないってことなのよ。……えーと、ABSって知ってる?」


「ああ、一応な。」


 アンチロックブレーキシステム、通称ABS。詳しいことはよくしらないが知らないが、教習所で教わる知識の一つだったはずだ。タイヤのロックを防ぐんだっけか。


「なら話は早いわね。要するに、そのABSが作動するくらいまで強くブレーキをかけられるようにならないとよくないのよ。」


 そしてセラが何かウィンドウを開いて見せてきた。


「これさっきのブレーキとかアクセルの開度をゲージで示したものなんだけど、アクセルはゲージいっぱいまで行ってるのに、ブレーキは7割行くかどうかってところね。」


 そこには走行映像と2本のゲージ、そしてスピードなどの様々な情報が載っていた。それを見ると、確かにブレーキのゲージがマックスまで届くことはなかった。


「これだとブレーキングポイントがかなり早くなっちゃうから、レースだと他の車に追突されかねないわね。もし、ブレーキングポイントを合わせたら止まりきれないわ。」


「そうか。ブレーキが踏めないとそういう危険もあるのか。わかった。もう一回やってみよう。」


 そういって車を動かそうとしたら


「あ、ちょっとまって。」


 セラに止められた。

 そして半透明のパネルを操作し始めた。そして少しすると、車全体が青い光に包まれた。最初のログインのときに似た感じで(今回は車外が見えないだけだが)見えなくなり、見えるようになったときにはスタート地点に戻っていた。


「はい、これでスタート地点に戻ったわ。」


「……おおぅ、さすがゲームだな。今のは俺は使えない感じか?」


「そうね。オフラインでしか使えない限定的な機能だし、プレイヤーに使用コマンドを設定するとレース中に誤作動を起こしかねないっていうリスクがあるからね。」


「そっか。」


 俺が自分でできたら便利だろうけど、そういう可能性もあるもんな。レース中なんかに誤作動で目の前にウィンドウが現れたら、邪魔なのはわかりきってるし。

 まぁ、とりあえずは練習を再開していこう。

















 結局、あの後3回やってようやくセラから合格をもらえた。

 ちなみに3回の詳細だが、1回目はより強く踏んだものの、早く踏みすぎたせいで停止ゾーンまで届かなくなりそうになって、ブレーキを緩めたから失敗した。2回目は逆にブレーキを踏むのが遅すぎて止まりきれなかった。3回目ではようやくちょうどいい辺りで踏めたって感じだ。ABSもちゃんと効くようになったみたいで、ブレーキのペダルが小刻みに動くようになった。回数が少ない割には収穫が……


「よし、じゃあ次はステアリング操作をやってみようか。」


 ……なんて思ってたらいきなりレベルが上がった気がする。ちょっと待ってほしい。ただのブレーキですら3回もかかったのに、ステアリング操作まで入るの!?その前にステアリング操作ってなに!?


「まったまった、ステアリング操作ってなんのこと?」


「あ、知らないか。ステアリング操作はハンドル操作のことよ。」


「えーとつまり、ステアリング操作をするってことは……ブレーキを踏んで曲がる感じ……なの??」


「いやいやいや、いきなりブレーキまで使いながらじゃ無理だからね。今回はアクセルとステアリングだけだよ。ブレーキを使いながらのコーナリング……あ、コーナーを曲がることをコーナリングっていうんだけどね。それはちょっと慣れてきてからじゃないと、まず成功しないからね〜。とりあえず次のチュートリアルは場所がストレートから100Rっていうコーナーに変わるから移動するよ〜。」


 ……そんなこんなで、この後はなんかしばらく右に曲がるコーナーを延々と走る事になった。ちなみに、今回ばっかりはお手本を見せてもらった。

 ……え?延々って何回やったんだって??20回から先は数えてないさ。

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