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Attack Section〜レーシング物語〜  作者: 秋雨前線
序章
1/11

プロローグ

初投稿作品です。

暇つぶしに自己満足で書いてみた小説ですが、よろしければどうぞ(っ・ω・)っ

 15分間の予選。ホームストレートを全開で駆け抜けていく。速度は250km/hを越え、周りの景色はどんどん後ろへ流れ去っていく。予選残り8分。コントロールラインを過ぎた。


「よし、アタック入るぞ。セラ。」

「了解よ。10秒前方にアウトラップ車両がいるわ。気をつけて。」

「了解。」


 無線でピットのアシスタントAI、セラに連絡する。返ってきた情報によると前方にアウトラップのマシンが入ってしまったらしい。まぁ仕方ない。アウトラップのマシンはタイヤが温まっていないためにコーナーがかなり遅いから、本当はあまり前にいてほしくないが……。


 1コーナーはフルブレーキングで一気に80km/hほどまで減速をする。予選だからかなり限界ギリギリだ。安全マージンなど無いに等しく、スロットルを開けた瞬間軽くリアが暴れた。


 なんとか暴れるマシンを抑えて次のコーナーへ再び全開で……というところで視界に赤い旗が見えた。

 赤旗、走行中断の指示が出たのだ。


「セラ、何が起きたんだ?」

「10コーナーでクラッシュよ。12号車と65号車で追突があったみたいね。」

「……ミサイルか。」


 このゲームではドライバーへの衝撃や怪我以外は実車とほぼ同等のダメージがある。つまり、マシンはクラッシュすれば壊れ、走れなくなることがある。すると、マシン回収という時間が発生し、他車は走行中断になるのだ。

 もちろん設定しだいではダメージなしで、クラッシュしてもそのまま走れるということもできるのだが、今回は公式が運営しているシリーズ戦。現実のレースさながらのルールになるので、ダメージはある。

 ちなみに、赤旗原因を作ったマシンは最後尾になる。今回で言えば20位だ。


 マシンをピットに戻してガレージにいれる。マシンから降りはしない。


「それにしても、まさか2回も赤旗が出るとは思わなかったわね。」

「ああ、仕方ないけどまいったな。タイヤ的にいけてあと1回だ。」

「了解よ、あと2分で走行再開になるわ。気をつけて。」


 恐らく次のアタックが最後のチャンスだ。今のトップタイムは1分38秒台前半だが、俺は運悪くアタックできたラップがない。次でなんとかするしかない。

 目をつむる。集中する。ゲームだが、関係ない。


「時間よ、イナリ。最後のアタック、行ってらっしゃい。」

「あぁ、行ってくる。」


 スロットルを軽く開ける。エンジンが軽く吹け上がり、すぐにまた落ち着く。ピットロードの60km/h制限を抜け、制限が解除される。


「さぁ、行こうか。」


 フルスロットル。エンジンがレブリミット近くまで吹け上がり咆哮を上げた。

今回のプロローグは時系列的にかなり先の話になります。

次の話では、始まりまで戻ります。

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