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第一話 転移、そして始まり

お久しぶりの方も初めましての方も、こんにちはろくみっつです。

この作品を読みに来てくれたことに感謝します!


それでは、拙いところもございますがどうぞ、お読みください。

「結局、一年経っても見つかんなかったな……。どこに、行っちまったんだよ……。

 はぁ……。今日はもう寝よう、また明日、探そう」


 そう言って俺はベットへと倒れこむ。

 真っ暗な部屋は少し散らかってて、カーテンからは夕焼けのオレンジ色が少しだけ覗いている。


 制服を着たままだったけど、そんなこと気にする前に体が、なによりも心が休息を欲している。すこし目をつむっただけで、俺の意識は遠のいていった。




 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 




 ジリジリという何かが焼け付いた音と、嗅ぎ慣れない匂いのせいで、俺は目を覚ました。

 寝ぼけ眼の俺の目に映るのは、俺の部屋とは全く違った、今まで見たことのない部屋だった。


 上からの明かりは全く無く、足元がうっすらと青く光るのみだからか薄暗い部屋。広さも定かではないが、一つだけわかることがある。


「俺の部屋じゃあ、ねぇよな」


 そう、この部屋はさっきまで寝ていた俺の自室ではないどこかなのだ。

 ついさっき、俺が倒れこんだベットも、使っていた勉強机や本棚、クローゼットにゲーム機すら見当たらないし、何よりも部屋の壁が石そのものであった。


「……。誘拐……、じゃあないよな?」


 だって、誘拐するならもっとこう、お金持ちの坊ちゃんを選ぶし攫ったやつを自由に行動できるようにすることはないだろう。現在の俺は全く束縛もされずに居るんだ、そこに在るドアを開ければ外に出られるだろう。

 頭の弱い誘拐犯じゃない限り、そんな真似はしないだろう。


 だからこそ、俺はなぜこんな摩訶不思議な部屋にいるのかが全く理解できていなかった。


 床にチョークのようなもので魔法陣が書かれていたり、その陣を囲むように蝋燭や結晶が散らばっている中二病チックな部屋にいるなんてことが。


「一つだけ、可能性が微分子レベルで存在しているんだけど、さすがにそれは頭ン中お花畑な中学二年生すぎるんだよなぁ……」


 もしも、その可能性があるのなら、この部屋に俺を誘拐してきたのは、そう、例えば俺の目の前の扉から入ってきたような、肌が青くて角の生えた、普通ならば気持ち悪いと言われるレベルの人外なのだろう。

 加えて言うのなら、片腕だけ、袖がヒラヒラと揺れている。これは、片腕がその中に入っていない、ということだろう。


 その、一見コスプレのようにも思える青肌のお姉さんは俺の目の前に立ちこう言った。


「ふむ、私が思っていたよりも肝が据わっているのが来たらしいな」


 内心は驚きと混乱で思考が飛びそうなのだが、お姉さんは肝が据わっていると判断したらしい。

 さて、ここはどう聞くべきか、それともお姉さんの次なる言葉を待つか……。

 取り敢えず様子見をしよう。


「さて、いきなりですまぬな。貴様、私がしゃべっている言葉は……理解しているようだな」


 一番最初の確認は言葉が解るかどうかだった。

 まぁ、だがそれもそうだろう。なにせこの青肌のお姉さんは俺の耳には日本語で聞こえるが、口の動きは聞こえてくる言葉のそれとはまったく異なるものだったからだ。

 さて、これでさっきから脳裏をよぎる可能性が大きくなった。やはり、これは……アレなのだろうか。


 寝てたところをいきなり拉致られて、目の前には青肌のお姉さん。そしてその言葉は未知のもの。

 俺が探してたのは、こんな非日常じゃないんだけどなぁ……。


 なぁんて考えていると、青肌のお姉さんは両の手を緩やかに広げて顔を綻ばせる。


「ならば早速話をさせてもらうぞ。

 ようこそ、黒髪の青年よ。貴様がいた世界とは異なる理で動く世界、異世界へ。

 私の名は、メノス=アピゴレヴ。人間からは魔界と呼ばれる地を治める王であり、貴様をこのスフィアに招いた者だ。

 よろしく魔界を救う勇者よ。貴様には我ら魔族の命運を救ってもらうぞ」


 はい、いただきました。

 やっぱりこれは王道を行く王道(ラノベチック)展開。


 どうやら、探し物なんてしてる暇もなく、俺は異世界のしかも魔界なんてところに、魔族を救うために呼び出されたようだった。



 そういえば、訳が分からない展開のせいで自己紹介をしてなかった。

 俺の名前は黒鉄 遊兎(クロガネ ユウト)

 さっきまでは“普通”の高校生だった、まぁ所謂この物語の主人公だ。

如何だったでしょうか

といってもまだ始まったばかりですが

週一月曜更新を原則に頑張っていきますので応援お願いします!


感想やレビュー評価、ブクマ等々もお待ちしておりますので!


ではまた次回お会いしましょう!ろくみっつでした。

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