sexydynamite
「ここです!ここ!」
「はあ、立派なことで」
ルゥはぴょんこぴょんこと跳ねながら一軒家を指差す。
現在、彼らがいるのは別名『冒険者の街』と呼ばれるゴドの街、その一角にあるルゥの家の前である。
家は大きめで木造の良く言えば味がある、悪く言えば少々ボロッちいという感じである。
「いやー、私、お客さんを連れてくるのも同居人が来るの初めて何ですよー」
テッシンはルゥに寝床の相談をしたところ、自分の家の空き部屋を快く貸してくれたのだ。
テッシンはそれを幸運と思うと同時に、いつか騙されて大損こくんじゃあないのかとも思った。
(まあ、誰にも誘われなかったらしいから当たり前やね)
「どうしました?」
「何でもない」
「へぇ、以外としっかりしているんだな…」
「それじゃ、お風呂行ってきまーす」
「はーい」
ルゥの言葉に生返事を返すテッシン、しかし、その生返事が大惨事を起こすとは知るよしもなかった──────。
@@@
「…だいたい巡ったから、あとはこっち側だけか」
テッシンが家探しを初めて十分ほど経過し、ある部屋にたどり着いた。
「お邪魔しま…「はぁー、さっぱりした…え?」………」
扉を開けたと同時に、テッシンの視線は一点へと釘付けにされた。
バスタオルの下からでも分かる大玉ビッグバンとも言うべき大きな胸。
すらりと引き締まった太もも。
肉厚で揉めば強く押し返しそうなヒップ。
要は風呂上がりのルゥである。
「あ……ああ………」
「………」
顔を真っ赤にして魔力をチャージして炎をボンバーしようとするルゥ。
そっと扉を閉じ、全力で逃走しようとするテッシン。しかし──────。
「にゃああああああああああああああ!!!」
「アバーッ!サヨナラ!」
ウカツ!その前に魔法を使われては意味が無い!
98・55・58