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バイクを作ろう!-3
通常、魔導機械というのは空間内の魔力をかき集めて増幅する駆動機関とそれを保護し、補助する外装等の構成パーツで出来ている。
しかし、サンプルにもらってきたものと、スクラップ廃棄の魔導機械を見たテッシンは驚愕した。
なぜなら、駆動機関以外のパーツの出来が悪く、まるで、「エンジンさえ良ければそれでいい」とでも言いたげな構成だったのである。
(ライズから魔導機械の寿命が短いというのを聞いたが、これは…)
テッシンは、頭を抱えてボロボロのシリンダーを見つめる。
確かに、これでは壊れるまでのカウントが早まる訳だ。
(何とかしたい、が…)
テッシンは思う。
これ以上、干渉するのは良くないのではないのか。
不要だと判断した木を伐り続け、自分の益になると判断した木を植え込むヤツらと、自分が同じになっているのではないだろうか。
あの一件で時の人となり、収入も増えた。
だが、あの時から頭の中で反芻し続けるものがある。
『自分は、何かを狂わせてしまったのではないか』、と。
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─────…今日はもう寝よう。




