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異世界拳風伝/STORMBRINGER  作者: 岬式人
女王陛下の猿飛佐助
73/81

友との再会、弟子との再会

 「フドウ、少しいいか?」

 「…ん?…ああ」

 アベルに声を掛けられ、困惑しつつもついていくテッシン。


 @@@


 「八大貴族の一人がお前に会いたいという、名前は──────────」

 「……!?」

 アベルから、その名前を聞いた瞬間、テッシンはハンマーに殴られたような衝撃を受けた。


 「…本当に…間違いないんだな?」

 「ん?ああ、そうだが…」

 「…そうか」

 テッシンは、少し懐かしいような、嬉しいような、そんな感情が入り混じったような遠い目をする。


 (そうか…あいつらが…)


 @@@


 「ライズさん」

 「何だ?」

 待合室でロータスがライズに問う、その口調は、何時ものモノでは無くどこか気安いものだった。


 「本当に、あの人なのでしょうか?」

 「それは見てからのお楽しみ、だな」

 「ですね…」


 @@@


 「連れて来たぞ」

 「…ッ!」

 テッシンの顔が驚愕に染まり、歓喜に変わる。


 「あ…ああッ…!」


 ………


 「俺達は…友達に…なれ…た……かな…」

 「ああ…!友達だ…ッ!」


 「…先生、ありがとうございましたッ!」

 「………達者でやれよ」


 ………


 「お久しぶりです、師匠」

 「よう、久方ぶりだな」

 そこにいたのは、かつての友人ライズと、最初の弟子であるリー小華シャオファであった。


 「…夢じゃ…無い」

 視界が滲み震えだし、頬を熱い雫が伝う。

 「夢じゃ…無いんだ…!」

 テッシンが静かに泣く、その顔に笑顔を浮かべて。

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