パーティーを組んだぜ
「ほれ、1500ルドだ」
「え……いいんですか?」
「いや、まだ二万と980ルド残っているんだがな……」
テッシンはため息をついてギルドカードを覗き込む。
冒険者ギルドに登録した冒険者がもらえるカード、それがギルドカードで、ギルドカードにはランクがありテッシンのランクは1、まだ始めたばかりの冒険者のランクである。
ちなみにルゥのランクも1、ただ、彼女の場合お人好しな性格が災いして結局クエストを失敗するという訳で………。
まあ、どんなランクであれ基本的なギルドカードの恩恵を得られるため不自由しているということはない。
「あの…パーティーを組みませんか?」
「つまり、組んでほしい…と?」
「はい!テッシンさんはお強いですし、駆け出しの冒険者同士組んだ方がいいと思いますし……その……」
「何だ?」
「……組んでくれる人がいなかったので」
(アカン)
ルゥは、鮮やかな緋色の瞳を暗く濁らせてテッシンを見つめ──────緋色?
「なあ、一つ聞きたい、俺にとって凄く重要な事だから正直に答えてくれ」
「え、あ…何でしょう?」
「ここはどこだ?」
不動鉄心、6話目にしてやっと重要なことに気づく。
月に2~3連投のはずなのに毎日更新とはどういうことだ、答えてみろルドガー!