冒険者が喫茶店の手伝いをするのは間違っているだろうか-3
「というわけで、連れてきた」
「おお、あんたらが」
そういって若い女性が三人を迎え入れる。
女性の名はタムロ、今回のクエストの依頼者だ。
「オッカサン、とりあえずはアイデアをまとめてきたが…」
「ふむ…少し見せてくれ」
テッシンたち三人は、それぞれアイデアを書き込んだ紙を三枚、タムロに手渡す。
「ん…ん?!」
その内一枚を見てタムロが目を瞬かせる。
「え…なんだい…これ…新しい料理を作るとかは分かる、けど……ウェイトレスにメイド服を着せるだって!?」
「あ、それ、私の案です」
叫ぶタムロに、ミスミがイイ笑顔で白状する。
「お前かよ!」
思わずテッシンがつっこむ、が、気にせずミスミが店の奥へと消えていった。
「お帰りなさいませ♡ご主人様♡きゃは☆」
「アウト、つーかチェンジ!それ以前にゲームセットだバカヤロオオオオオーーーーーーッ!」
戻ってきたミスミが、ミニスカメイド服であざといポーズをとっていたのを見て、テッシンの全身を寒気が襲いかかる。
そのためか、オーバーリアクションでつっこむテッシン。
声も女のそれに変わっているミスミは、傍目から見れば『傾国の少女』と呼ばれても無理からぬ話だろう。だが中身は男だ、その事実は覆る事はない。
「クスっ…ねぇ、少佐ぁ…」
「な、何だ……?」
ミスミはいつの間にやらテッシンの目の前におり、艶っぽい上気した顔でテッシンにしなだれかかる。
一方のテッシンはそんなミスミの姿に催眠術だとか、超スピードだとか、そんなチャチなものじゃあ断じて無い、もっと恐ろしいものの片鱗を見ているかのような恐怖を感じていた。
「なんだか…イケナイ気分に…少佐、お身体に触りますよ…」
「やめろォ!」
テッシンはミスミに(無言の腹パン)を喰らわせ、気絶させる。
ちなみに、ミスミの着ていたメイド服の名前は『淫乱女給の服』といい、ステータス上昇も半端無い…が、ご主人様へのご奉仕(意味深)を生きがいとするメイドの魂が宿った装備品のため、バステで異常性欲がかかるというものである。
このあと、この装備のバステ付与解除のためミスミはいくつもの店をたらい回しにされては(無言の腹パン)というループにさらされたそうな。
結局、ツキオの案である『新しい料理を作る』という方向で決着がついたとさ…。
「チャンチャン♪」
「ツキオォ!何やってる!お前も手伝え!」
「うふふふふふ!しょおおおおおおおおうさああああああああああ!」




