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冒険者が喫茶店の手伝いをするのは間違っているだろうか-1
「テッシンさーん、少しいいですかー?」
「んお?」
テッシンがコルクボードを眺めてクエストを探していると、後ろからフェイに呼び止められた。
「指名でクエストが来ているのですが……」
「どれどれ…?」
フェイから紙を受け取り、それを眺めるテッシン。
・・・
依頼:新メニューのアイデア求む!
依頼主:食堂のタムロ
内容:いつもウチで世話になっているあんたに頼みがある、ウチの新メニューを考えてほしいんだ。
あんたならいいものが浮かぶと思うんだ、詳しくはウチに来てくれ、そこで話したい。
・・・
「こんなもの、面倒に決まって……」
「…借金」
「うッ………」
テッシンが断ろうとするが、フェイのつぶやいた一言に凍りつく。
この前のギデオンとの勝負の際、訓練所の床に大穴を空け、その弁償をルゥが肩代わりしてくれたのだ。
ルゥ自身は借金にカウントしていないのだが、それがテッシン自身の罪悪感に直撃しているわけで………。
「…行きますよね?」
「ヨロコンデー!」
A.大間違い




