頼むから帰ってくれ by冒険者一同
「あ゛ぁ……ッ!疲れた~…」
馬車から降りたソリューが背伸びをすると、彼女の身体からパキパキと音が鳴った。
「ずっと、馬車に揺られていましたものね」
「おい、ソリュー!マトリ!見ろ!ドルバードだ!」
南大陸ではめったにお目にかかれない、子供ほどの大きさの丸々と太ったダチョウとカモを超☆融☆合したかのような鳥を見てヴェルトロがはしゃぐ。
ドルバードはのそのそと歩いていたが、三人を見て鳴き声を上げながら脱兎のごとく駆け出した。
「「……」」
ヴェルトロとソリューはしょんぼりしたまま地面にのの字を書き始めた。
顔はよく見えないものの、付き合いの長い御者、マグヌムと肉親であるマトリには若干涙目になっていることが分かった。
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「ん?どうした、スナギモ?」
ギデオンとフェイが談笑しているところへすさまじい勢いで逃げ帰るドルバード。反応したのは、以外にもギデオン・イェーガーであった。
スナギモと呼ばれたドルバードは主に身振り手振りをくわえて鳴き散らす。
フェイは何のことやらさっぱりだったが、ギデオンは相棒の話…?を聞いて徐々に青ざめる。
「フェイ」
「な…なんでしょう…?」
「アベルに連絡しろ!『奴らが来た』って伝えるんだ!」
「は、はい!」
「ハリィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
今までにないほど鬼気迫る表情でフェイに怒鳴り散らすギデオン。
フェイは何のことやらと思ったが、やがて、その意味が分かったのかギルド長のもとへと走り出した。
(クソッ!クソッ!予定より到着が早すぎんだよ!おかげで結界の準備もできちゃいない…!これは、マジでやばいッ!)




