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探索の成果
「あの子は…まだ、目を覚まさないみたいです…」
「そう…か」
ソファーに寝ころんだまま天井を見上げるテッシン。
帰ってきてから、ずっとこの調子の彼をルゥは心配そうに見つめていた。
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テッシンとユニコは、教団員の男との戦闘が終わり、突然に倒れた少女を担いでギルドまで戻ってくることにしたのだ。
医務室でケメルに再開し、彼女に容体を診てもらったものの、返事は芳しくないものだった。
「深刻な魔力不足だ…しばらくは目を覚まさないだろうし、下手をすれば……一生目を覚まさず、場合によっては死ぬこともある…」
「手立てはあるのか?」とアベルが問う。
「無くはない…が、一応できるだけはやってみるさ」
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何とも言えぬ沈黙が待合室の中を支配していた。
「ねえ、一つ聞いていい?」
「ダメだ」
サンの言葉をシャットアウトするギデオン。おそらく、そのあとに続く言葉がわかっていたからだ。
『もし、あの女の子が助からなかったら?』
あまりネガティブなことは考えたくない、そう思いながらも不安は募っていくばかりで…。
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そして、しばらくするとケメルが疲れた表情で待合室に入ってくる。
「どうでした?!」
フェイがケメルに問う。
ケメルは、何も言わず笑顔で親指を立てる。
一同に安堵の表情が浮かんだ。




