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異世界拳風伝/STORMBRINGER  作者: 岬式人
燃え尽きて、生まれ変わって
34/81

新人潰し(ルーキーキラー)・ギデオン

 「なあ、テメエが、噂の新人か?」

 「誰だ?(ナイスおっぱい)」

 唐突に、後ろから妙齢の女性に声をかけられるテッシン。

 女性は、三つ編みにした金髪に眼帯をつけ、チューブトップに似た、豊満な胸を惜しげもなくさらした露出度の高い軽装と、その上からマントを羽織っていた。

 「噂って?」

 「ああ!」


 @@@


 「……」

 胃痛で有名なギルド長アベルが執務室でゆっくりと紅茶をすする、この瞬間『だけ』は問題児バカどもや最近入ってきて遺跡に入ったらシモ以外女になっていた新人ルーキーのことを忘れられる、いわば、彼にとっての『至福の時であった』………。


 「ギルド長ッ!」

 「何だ?」

 「ぎ、ぎ…ギデオンさんがッ!帰ってきましたッ!」

 ギデオン…この大陸での冒険者ギルド内で十本の指に入る凄腕の冒険者にして、とあるクランの所属冒険者、そして問題児の一人、ギデオン・イェーガーがクエストを終えて帰ってきたのだ。

 

 その報せを聞いたアベルは額に手を当て、椅子に深く座り込む。

 まだ、もう一人の問題児である彼女の姉がいれば話はそこまで深刻ではなかっただろう。

 しかし、いまは彼女がいないのだ、そして今のタイミングで戻ってきた、と、なれば…。

 

 「目的は、噂の新人でごさるか…」

 「ノックぐらいしろ、ゲッカイ」

 ゲッカイ、と呼ばれたくノ一めいた服装に犬耳の女性に、アベルはどこか疲れたような、もう慣れたよ、という目つきで行動を咎める。

 

 「ご無礼をお許しください、しかし、事態が火急の様相故…」

 「まさか…」

 「はい、テッシン・フドウとギデオン・イェーガーが訓練所で試合をすると…」

 「……知ってた」

 なぜだろう、涙が出てきちゃう、だって、ギルド長なんだもん。

 

 @@@


 訓練所の中は、人が大勢詰めかけている。その眼には、怖いもの見たさというやじ馬根性から、純粋にここで行われるだろう、残酷劇が見たいというどす黒い感情のもの、噂のルーキーがどれほどかを見たいというものなど様々な感情があった。


 『新人潰し』(ルーキーキラー)、ギデオン・イェーガー。

 対

 『噂の新人ルーキー』、テッシン・フドウ。

 この二人の対決がここに詰めかける観客たちの目当てである。


 「ククッ…なあ、ルーキー、見られていると、ゾクゾクしねぇか?」

 「さあな」

 艶っぽく紅潮した顔で問いかけるギデオン。

 それに対し、心底どうでもいいといった表情で構えるテッシン。


 『無間怒涛むげんどとうの構え』。

 無間に、絶え間なく、寄せる波は怒涛を生み出す。

 応火式戦術の中で、スキのない連打ラッシュに特化した構えである。


 「イイねェ!それじゃあ、精々楽しませろやァ!」

 ギデオンが、凶悪な笑顔で、両手にダガーを持ち、飛び出す。


 それが、開始の合図ゴングとなった。

 

無間怒涛の構え:敏捷30%UP・攻撃が無限に続く・技を使用時に、次の技へのキャンセルが可能。



@tips@


 『クランに関して』


 冒険者ギルドには、パーティーを組んだ者同士で『クラン』と呼ばれる小規模な組織を作る事が出来ます。

 

 旗揚げを宣言するだけで作れるため犯罪者達が隠れ蓑にしている事もあります。

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