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異世界拳風伝/STORMBRINGER  作者: 岬式人
燃え尽きて、生まれ変わって
23/81

おじいちゃんの遺跡探訪-2

 「沮軌破離乾はばきはりけんッ!」

 ドゴン、という音が洞窟内に響き、轟音とともに巨大な石の巨人が崩れ落ちた。

 「はあ…これで何回目だ…?」

 テッシンは残心の後、構えを解きため息をつく。

 ダンジョン内にはいってからすでに数えるのが面倒になるくらいにモンスターに襲われて、それを叩き潰すという作業を繰り返していた。


「だいぶ進んだな…」

テッシンは袋から四つ折りにした地図を取り出し広げる、この地図には現在地と今まで通った道を記録する魔法…いわゆるマッピング魔法がかけられており、何故か紙のはずなのにかなりの耐久性を誇る。

 ちなみに価格は150ルドとかなりのお買い得で、名うての冒険者が『助けられたアイテム』の中にこの地図を挙げることもあるほど。


 現在、テッシンのいる場所は『ゴレ遺跡・第4層』。残りの階層は第5層と最深部を残すのみ。

 しかし、ゴレ遺跡というのはまだまだ謎の多い遺跡で『探査のスキル・魔法を使っても分からなかった隠し扉』があったり、『お宝があると思いきやマシンゴーレムの格納庫だった』という話もある。  


 そして、これはうわさに過ぎないのだが『ゴレ遺跡は地下に埋まる古代都市の一部である』、『マシンゴーレムは昔ここで作られていた』という話もあがっていた。

 実際にそれを裏付けるかのように製造工場らしき場所があったり、この遺跡にあったマシンゴーレムを解体してみると見たことのない機械部品があったり、と、前者はともかく、後者の噂はますます信憑性を増していた。


 さて、テッシンの方へ戻ろう。

 「何だ?」

 今、彼の目の前には巨大な鋼鉄の扉があり、どちらかといえば機械的な印象を受けるデザインである。

 

 「赤いレプリロイドでもいたりして…っと」

 テッシンは固く閉ざされていたその扉を腕力で無理やりにこじ開けた。

 中には、大量の『人一人は入りそうな』培養器らしきガラス管と、その奥に棺桶のようなカプセル型の機械が鎮座していた。


  

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