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改めて
「と、いうことで、登録しようか?な?」
「ぐぬぬ…」
パーティ加入を渋るディーフォにイケメンスマイルを顔に浮かべてテッシンが勧告する。
しかし、言外にこうも言っていた。『敗者は勝者に従え』と。
「う、グググ……分かったよ!もうッ!」
ルゥとテッシンからカードをひったくり、ずかずかとパーティー登録申請の受付に向かうディーフォ。
「ほらッ!これでいいんだろ!?」
しばらくして、ディーフォが受付から戻って来た後、ルゥには普通にカードを渡し、テッシンにはカードと叩きつけた。
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「ダンジョンの探索許可をもらいたい」
「ソロで行くのはあまりお勧めしませんが…」
フェイが言いかけた時、テッシンが無表情のまま好奇心バリバリの目をして見つめる。
フェイは、茶会の席でテッシンの人となりについてルゥから聞いていた。
『大人びているように見えて子供っぽいし、子供かといえばそうでもない』というものである。
「はあ…分かりました、ではこちらにサインを──────」
根負けしたフェイは、手続き用の用紙を取り出しテッシンに渡した。




