技名を叫んでから殴る
「そういえばテッシンさんって…」
「なあに?」
ふと、ルゥが茶会の席で疑問を口にする。それに対して、興味津々といった表情でルゥに眼を向けるサン。それにつられて、参加していたフェイ、メル、クェイスの三人も顔を一斉に向ける。
「あ…う…技を使うときに必ず技名を叫びますよね、あれって、何の意味があるんでしょう……」
「本人に聞けばいいじゃない」
ーーー
時間は進んで夕飯後。
「と、いうわけで聞いてみたいと思います!」
豊満な胸をテーブルに置きながら、ルゥが言う
「そう言えば考えたこともなかったな…」
「テッシンさんが知らない…となるとこれは考えてみるしかありませんね!」
(どうしてテンションが高いのだろう…)
考察の前に、ルゥに魔法についての講釈があった。
まず、魔法にはランクがあり一般的には、最低ランクが第一位階、最大ランクは神位階とよばれるものである。
そして種類であるが、『書く』という動作で発動する記述魔法、『読む』という動作で発動する詠唱魔法。精霊を使った精霊魔法。物質を利用した媒介魔法。そして、誰が作ったのか分からないそれら四つの魔法の中でも特にヤバいものが禁式魔法と呼ばれる。
ルゥは、テッシンが技名を叫ぶのは詠唱魔法と同じと見ている。
「だが、俺は魔法は使えんぞ」
「うーん…でも、詠唱魔法は言葉自体にも意味があるんですよね…」
「ほむほむ」
「詠唱魔法や、一部の剣技などの【スキル】を使用するときに魔言と呼ばれるものが必要なんです…テッシンさんのはその魔言じゃないのかと思うんです」
「やけに詳しいじゃないか」
「いやぁ…ちょっとかじった程度ですよぉ」
ルゥは、照れながら謙遜した。




