新しいメンバー
「さて、どう説明するかな…」
ルゥの家までの道のり、テッシンはある事を考えていた。
クエストの際に拾った少女たちのことである。
「間違いなく大目玉だな…」
だが話さねばならないし、そもそも話さなければ何も始まらない。
「憂鬱だな…ただいまー…ん?」
連勤明けの社畜のような眼をして家の戸を開けるテッシン。しかし返事が無く、代わりにテーブルの上に一枚の紙が置かれていた。
「えーなになに…―――――――」
―――――――――フェイさんにお茶会に誘われたので、外出してきます。夕方までには帰ってきますので心配いりません。
とのこと。
「いや、問題は昼飯だろう…」
-閑話休題-
「ただいま」
「おかえり」
(さて、ここからだ)
この交渉に失敗すれば最悪の場合、俺が追い出されるだろう。
まずは—―――――――――。
「あれ?何をしているんですか?」
「ポーション作りだ、俺のようなペーペーの冒険者でもできるらしいからな…」
よし、まずは関係のない話題から入る…そこからチェーンして―――――――――――。
「ああ、そうだ…ルゥ」
「何でしょう?」
「もし、お前の前に今にも餓死しそうな子供がいる、お前ならどうする?」
「それはもちろん助けますよ」
「兄弟とかだったら?」
「変わりませんよ…何が言いたいんです?」
よし、疑問を持たせることに成功した…ここからだ…ここが正念場だッ!
「……人を、拾ってきた…」
「…そうですか」
「クエストの時拾ってきてな…俺が預かることになった」
「え?それ、フェイさんが話してくれたんですけど…何かとんでもないことをしたのかと思って心配しちゃったじゃないですか」
………ゑ?
「待ってくれ…聞いた?」
「はい!お茶会の席で聞きましたし、その人たちにも顔合わせしましたよ?」
「…………」
「あのー…テッシンさん?なんですり鉢ですり棒が高速回転しているんです?」
「…聞かないでくれ」
穴があったら入りたいよ畜生。




