討伐クエスト-4
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「シャアッ!」
「巻毘旋!」後ろから男が手にした大剣で縦に分けんとテッシンに切りかかる、それに反応して炸薬のように溜めた氣を炸裂させ、その勢いによる裏拳で対応するテッシン。
鋼と脚がぶつかり合う。
(…ッ!大剣ごと骨を叩き砕くつもりが傷ひとつないだと!?インチキ効果もいい加減にしろ!)
「面白いッ!」
「ははぁ!やるじゃねェか!」
男は横に弾かれた大剣をそのまま爆速で胴を狙って振るう。
「迫天・緋弥帰火斑!」
それに対してテッシンは逆の脚で回し蹴りを放って脇腹につま先を突き込み、そのまま後ろ回し蹴りで靴のかかとを男のこめかみに叩き込む。
「グッ……おおっ」
神速の二連蹴りを食らっても、男はふらつき、後ろへと後ずさるだけだった。
その間にテッシンはバックステップで飛び、体勢を立て直す。
「………」
テッシンには、ある疑問があった。
何故、男の剣は砕け散らなかったのか。
何故、奴の骨は砕けなかったのか。
だが、その疑問はすぐに氷解した。
「テメエ、俺よりレベルが低いのかァ?」
「ア?」
今、何と言った?『レベルが低い』?
「えー…そういう事ー……?」
つまり、レベル差による補正によって奴のダメージは軽減されているというワケである。
そのくだらない理由に思わずテッシンは脱力する。
「何納得してやがるァ!」
その態度を見て激昂した男が大剣で突く。
「戦法・七十八番…」
「な…」
「緋弥帰波蝕ッ!」
しかし、テッシンはそれを避けつつ男の懐に飛び込み、捻りを加えた右ストレートを腹に叩き込む。
「お……ご…」
「戦法・七十一番、騎濠吼矛喇ッ!」
素早く右腕を引き、身体ごと飛び上がるように右アッパーを男のあごにぶち込む。
「ぐばらッ!」
「鎧身法、アンド、戦法・百五番、迫天・如馳天征!砕け散れッ!」
テッシンは氣によって皮膚を硬化させた後、空高く殴り飛ばされた男を追いかけるように飛び上がり、氣の炸薬を使って威力を増した防御無視のオーバーヘッドキックを叩き込む。
いくら攻撃力が高くても、耐性の無いバニラでは効果持ちに勝てないというやつである。
「あぎゃんッ!」
「ぶげし!」
応火式戦術の奥義の一つを食らった男は、地上にいたグエスを巻き込んで着弾、人二人分のミンチができ上がった。
「さて……」
「ひッ!」
この後滅茶苦茶肉塊が出来た。




