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反応熱で出来た恋

恋しくて、切なくて

不思議なくらい無色透明

こんな小さいセンチメンタルは

分解して熱と化してしまえばいいのに


手を繋いで歩く日常

幸せなんだと、めまいがして

原子たちはコロイドとなって

少しずつ、少しずつ芽生えた


明日もこんな風にできたらいいな

化学と同じような反応を毎日起こして

私の手元から消えていっては

なくさないように、壊れないように


「愛している」と見えないものが

私を阻んで、消えてゆく泡のようだ

最低な気分よ まだ言えない

幼馴染から恋人へ行きたい


親水コロイドのように楽しく回って

満足しちゃっている私がいる

電気泳動で浮気しちゃっても

あなたは気付かないだろうな

諦めてしまっていそうな顔で


蓄電池に愛情注いで

今日も二人は恋人ごっこ

まだ言えない、向いてくれなきゃ

手で繋いでできる反応じゃまだ

伝えきれないわ


寝ているはずの今日はもう

伝えると予感している

それじゃあ繋いでいた手で

手紙を書いて破って


まだ優柔不断な女の子な私

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