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北斗七星

視界低飛行の星空を眺め

少しずつ消えてゆく光

北斗七星は毎日下から上へ

まるで北極星に思いを告げているようだ


相変わらずの距離だ

七倍もの長さの中で

私の恋もその中に含まれているな

慰めようとして泣いてしまった心


ああ、惨めに愛していると言ったって

それはどこの感情、最低な感傷

嫌いと言って欲しかったのに

口を閉ざすなんて酷い仕打ちね


まだ、見えている


冬の空では見えないカシオペア

北斗七星は毎夜出ているはずなのに

なんでかな、報われていない気がして

そうやって私の心は少しずつすさんでゆく


彼が言った、好きな星座は

星座ではないけど北斗七星

それが失敗なんだろうな

それで恋と勘違いをしている


ああ


下から憧れ続けるように

視界の隅で彼を見ていた

でもどうやらもう知らないよ

どうなったってどうでも良くなった


散々に泣いてしまった私の顔は

天の川の淵を描いたような跡が残り

もう荒んだ愛情は北斗七星が持っていった

持っていったんだ、はず


失恋なう

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