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貞子さん2

俺は昔から漫画やアニメの世界に行きたかった。

剣と魔法の世界、エルフにケモ耳最高じゃないか。


別にファンタジーじゃなくてもいい。

とにかく漫画やアニメの世界に行きたかったのだ。

そんな時、呪いのビデオの噂を聞いた。


なんでもそれを見て1週間が経つと、テレビの中から女が出てきてビデオをみたやつを殺すらしい。

物騒な話だ。だけど、これには1つの可能性があった。

テレビから出てくるってことは戻ることも可能なはずだ。

コレを利用したらアニメの世界に行けるのではないか?そう考えたのだ。


俺はネットで呪いのビデオを検索し、探し当てた。

山奥の潰れた旅館にビデオはあった。俺はそれを見つけることに成功する。

これでアニメの世界への切符は手に入れたと言えるだろう。


俺はさっそく中に入るアニメを吟味し始めた。

どうせならファンタジー系に入りたい。そして美少女ケモ耳をペロペロするのだ。

自慢じゃないが俺は強い。ファンタジー世界でもやっていく自信はある。

そんな感じで入るアニメを吟味していると、1週間何てあっという間だった。


・・・


「それじゃ分からないって言ってるだろ!?何で出来ないんだよ!」


俺の前には正座した女性が不満げな顔でこちらを睨んでいる。


「だから、アニメの世界なんて無いんですよ。私は確かにテレビから出てきてますけど、テレビに住んでる訳じゃ――」

「言い訳は要らないんだよ!俺はアニメの世界に行きたいの!OK?」


俺はテレビから出てきた女を平手打ちで黙らせてアニメの世界に入れろとお願いしたのだが、答えは無理の一言だった。


「俺はアニメの世界に行くためにわざわざビデオを探したんだよ!幾ら掛かったと思ってるんだ!」

「し、知りませんよ。そんなの。」

「ちくしょう!もう行くつもりでサバイバル知識とか勉強したのに!」

「あの、もう帰っていいですか?」

「いいよ。もう帰れよぉ……」


女が帰った後も俺の叫びは止まることはなかった。



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