表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

貞子さん

僕は1週間前に呪いのビデオを見た。

そしてビデオに出てきていた女性に恋をした。


噂ではビデオを見て1週間後に彼女がやってきて僕を呪い殺すらしい。

しかし、それでも彼女に会えるのならそれで良い。バッチこいだ。


彼女が来る日の為に普段絶対行かないような店で服を買い、美容室で髪を整えた。

息が臭くないか心配だったので歯を1時間掛けて磨き、今は口臭対策のガムを噛んでいる。

風呂にもさっき入って入念に体を清めてきた。


(そろそろ彼女が来る時間だ。)


電気が突然消える。

テレビが勝手に点いて井戸の映像が映し出された。

彼女だ!彼女が来た!


僕は自分の部屋に女性を上げたことがない。

そんな僕の部屋に彼女が来てくれる!そう考えただけで顔が赤くなるのを感じた。


彼女が画面から出てくる。

体のラインがはっきりとわかる服装だ。

井戸の中から出てきたからか服は水に濡れており、下着が透けて見える。


それは僕には刺激が強すぎた。

咄嗟に目をそらしてしまう。

そんな僕にお構いなしで彼女がゆっくりとこちらに向かってきていた。

このままじゃ彼女のペースに乗せられてしまう。それじゃダメだ!


「すいません、あなたに言いたいことがあります!」


僕の大声に彼女は動きを止めた。

もう引き返せない。言うしかないのだ、男を見せろ、僕!


「一目見た時から好きでした!付き合ってください!」

「え、えっと?はぁ?」


突然の事に彼女は混乱しているようだ。

知らない男にいきなり告白されたのだから仕方がないのかもしれない。


「僕は本気です!付き合ってください!」

「えっと、あの、ごめんなさい。」


即答だった。迷う素振りも見せなかった。

そして彼女は消えてしまった。


僕はそれから呪いのビデオを探す旅に出た。

呪いのビデオを最初に見た旅館に行ってみたが、ビデオはなくなっていたのだ。

だけど僕は諦めない。もう一度彼女に会う為に!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ