表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

一次創作物

夕焼けに手を

作者: 蒼山詩乃

 彼女が机の上に腕を立て、あごを手のひらに乗せながら夜の準備を続ける太陽が沈む姿を眺める姿は、綺麗だな、と思わされてしまう。

 僕も空を見て夕暮れの空は夜のときの星の高さとは違い、手を伸ばそうとすると簡単に届くかも知れない、とぼそっと呟くと彼女は表情を緩めた。

 きっと何かをつかみそうでつかめないで居るからかもね、と呟いて空を見上げた彼女。

 そう言われるとそうかもしれない。だって僕の好きな人は隣にいる。

 幼馴染みということで顔を近づけられても慣れてしまって顔には出ないけど鼓動は早い。

 後一歩なのに、と思うのだけれど今の僕には彼女を支える勇気が無い。

 いつか、あの夕暮れの空をつかめるといいな、と僕は心から願った。

 どこぞの新聞の企画で300文字以内に書けというものをうっかり出し忘れていたものです。短いけど、彼の思いが伝わったなら幸せです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 独特の表現が綺麗ですね [一言] 感想欄では初めまして(だったっけ?(汗))。バトンを受け取りそこねたままの骨休めです(さらに汗)。 詩的な言葉を重ねるのを得意とされる水影さんらしい作品…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ