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―― プロローグ。
あの時の君に会えたとしたら…
私はまた、同じ告白をするだろう…。
夏の暑い日差しがアスファルトへと照りつける、そんな日のことだった。
今でも忘れていないあの時の告白はきっと女の子らしいとか、ロマンチックだったとか自分では到底考えられない酷いものだったのに…。
それでも君はこんな私に
『ありがとう』って
笑ってくれたよね。
嬉しくて嬉しくて、
こんな気持ちは本当に初めてで…
でもどうしてかな…。
あの時、君は私の前で笑ってたはずなのに…
気づくと君に渡したラブレターだけが、ソッと静かに私へ舞ってきたんだ。。。