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地鎮祭  作者: 四条愛羅
5/6

金曜日

A-5 まだ、悪夢の中

今日は何が増えているのか、と気になるようになった。気味が悪いと言うよりもむしろ何らかの理由があるのだろう、と思いドアを開ける。今日は…鼠?しかも、何匹も。血塗れではないものの、もう手遅れだろう。何のために、こんなにも死は続くのだろうか。いつ、終わるのか…。――まるで、悪夢。




B-5 血を以て血を洗う

「うん、確かに復讐は復讐を呼んでるよ。だって、死ぬのなんか、嫌だろ?怖いだろ?それに、悔しいじゃないか。その恨みを晴らすために他者を殺し、また殺されたものが…っていう繰り返し。血は血でしか洗えないって思ってるんだよ、きっと。」




C-5 小さな悲哀

昨日のチョコ入りカレーがあった辺りに、ひとつだけ可燃ゴミ用の袋が放置されていた。

「まったく、可燃ゴミは木曜日だっつーの」

出した奴に文句をいってやろうと思って袋を見ると、中には小さな菊の花が添えられたへその緒もとれていない赤ん坊がいた。慌てて袋を開けても、赤ちゃんはもう息をしていなかった。

「や、やばくない!?」

酷い、と思いながらも急いで交番に駆け込み、交番の人に事情を伝えた。しかし、その人と一緒にゴミ置き場に戻ってきたとき、赤ちゃんはゴミ袋ごと無くなっていた。


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