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地鎮祭  作者: 四条愛羅
4/6

木曜日

A-4 信じるしかない?

昨日の車酔いがまだ残っているかのように気分が悪い。死体を供える地鎮祭なんて見たくないのに、そこを通らないとバスに乗れないから出社できない。仕方なく今日も動物か転がる『聖域』の横を通ろうとして、驚くしかない光景を見てしまった。血塗れの少年が倒れていたのだ。「ねえ、君、大丈夫?ねえ、しっかりして!!」体を揺すったときにこちらを向いた少年の目は見開かれ、光を失っていた。




B-4 足りず、満ちず

「あぁ、満月はまだかな?それとも血が足りない?彼らがここに留まる理由は二つにひとつ。でも、昨日は満月だった?なら、まだ血は足りないんだよ、きっと。もっと欲しいんだよ、欲が満たされ、月が満ちるまで。もっともっと大量の血…君なら、どうする?」




C-4 生ゴミって、怖い

近所のごみ捨て場に、茶色いものがいくつも転がっていた。カラスが群がっていなかったので近づくと、それは何匹ものネズミの死骸だった。彼らが最後に口にしたであろう生ゴミは、カレーだった。昨日はごみなんてひとつもなかったのだから、このカレーも今日捨てられたのだろう。そんなに早く雑菌が繁殖しちゃうのか、と考えたとき、思い出した。「ハムスターには、チョコとか玉ねぎとかはあげちゃダメ。」カレーの中には、恐らくとろとろになった玉ねぎと、隠し味のチョコ…。「ま、毒食ったんだし、自業自得じゃん?」


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