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地鎮祭  作者: 四条愛羅
1/6

月曜日

A-1 あるOLの随想

 朝バス停に急ぐ道で、奇妙なものを見た。空き地に注連縄、昨日はなかったはずだ。

 少し考えて、ああ、と行き着いた答えは地鎮祭。もうすぐここも家が建つのかとどこか寂しいような、それでいて嬉しいような。

 気付くと、目の前をバスが走り去っていた。




B-1 問わず語り

「かつて、この地は処刑場であったという。数多の罪なき者が首を落とされ、その血がこの地を染めたという。

そんなことも知らぬ者はこの地に幾度も家を建て、そこに住んだものを殺してきた。火災が起きても、この地以外には延焼すらしない。彼らは皆、死を求める。」




C-1 とある女子高生

夕方の部活帰り、仔猫が道の真ん中に倒れていた。轢かれたら可哀想だから、歩道に連れていこうと抱え上げようとして、恐ろしくなった。とにかく走って逃げた。家についたときには、嫌な汗が止まらなくなっていた。「だって、気味が悪いじゃん。――目が空洞の猫なんて。」


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