愛情無償(2)
アテンション
こちらはもしもの世界です。
実際の団体及び存在とは関係ありません。
後半から自分でも何書いているかわからなくなっています。
少し読みにくいかもしてません。
??視点
…………
……
…
その後、お爺さんは家に帰ってから買った物の整理をしていた。
先程の少女からもらった飴を見て「折角貰ったからのう。」と呟いてから、袋を開けて飴を一個口にした。
飴が口の中ある間、お爺さんの目はキラキラしていた。
まるで美味しいとでもいうかのような瞳である。
なくなった瞬間、「あ……。」と寂しそうにしていた。
もう一個食べようとしていたが、少女との約束があるため手を止めた。
それでも食べたいと思い、もう一個食べた。
もっと食べたいと思い、もう一個食べた。
気が付いたら全ての飴を食べていた。
すると先程のまで静かだった空間が少し明るくなったする。
扉が開き、そこからお爺さんが失った家族がいた。
皆、口をそろえて「ただいま。」と言った。
お爺さんは涙を流しながら喜んでいた。
少女は窓から見ていた。
頬を緩ませながら。
そしてそのまま消えていった。
少女が先程お爺さん出会った場所に戻り声掛けの再会をしようとしていた。
路地裏が近かった影響か、ホームレスのお婆さんが話し掛けてきた。
「そこの嬢ちゃん、いいもん持ってんじゃあない?
あたしにもその飴ちゃんをくれてもいいんだよ。」
それを聞いて、少女は「いいけど……。」と口ごもっている。
「何か問題があるのかい?
籠を見る限りあまり売れないし、な?」
お婆さんがそう言っても、少女は「うーん」としか言わない。
そして何か諦めたように説明した。
「お婆さんが今のほしがっている飴は特別なものだから、そう簡単にあげれないんだよ。」
「願いが叶うんだろ?
あの老い耄れとの会話をきいていたから知っているさ。」
先程のお爺さんとの会話を聞いていたから飴を欲していたようだ。
「そういう事だったのね。
分かったよ、あげるけどお婆さんのお願い事教えてよ。」
とお婆さんに対して、願いの要求をした。
「あたしの願いは、一つさ。
金だよ金。
これからの短い人生で困らない大金が欲しいんだよ。」
「なんでお金が欲しいの?」
相変わらず空気が読めない少女は理由を聞いた。
「理由を知りたいのかい?
そう簡単いうとでも思うかい?」
「教えてくれないんだ……。
別に気になったから聞いただけだからいいけど。」
不貞腐れたようなこえで、「えーと……。」と飴を探していた。
「お婆さんのお願いごとににピッタリなのは、黄色の飴!
一日一個、お家で食べること。
これを五日間繰り返したらお願いが叶うよ。
気安で程度に試しれほしいな。
あ、でもお外で食べたり、一日一個以上食べたりしたらダメだよ。
身体がおかしくなっちゃうから。」
とテンプレートかと思うほど、同じ内容の警告をしてから少年に黄色の飴を五個渡した。
お婆さんは「ありがとう」と言い、貰ってから直ぐに袋を開けようとした。
それを見て「ちょっと待って!」と少女が止めた。
「私言ったよね、お家で食べてって!」
「嗚呼、言っていたぞ?
あたしにはまともな家がないからねえ。
今は此処で暮らしているから、此処が家なんだよ。」
と、止めたのに対して反論した。
少女は「これは家の定義なの……?」と予想外の反論に困惑していた。
諦めたのか「個数に気を付けてくださいね!」と言ってから離れた。
少女が離れてから、お婆さんは段ボールの中で入った。
そして、その中で袋を開けて飴を一個口にした。
飴が口の中ある間、お婆さんの目はキラキラしていた。
まるで美味しいとでもいうかのような瞳である。
なくなった瞬間、「あ……。」と寂しそうにしていた。
もう一個食べようとしていたが、少女との約束があるため手を止めた。
それでも食べたいと思い、もう一個食べた。
もっと食べたいと思い、もう一個食べた。
気が付いたら全ての飴を食べていた。
食べ終わったから、外に出た。
すると目の前には大きな豪邸があった。
しかも、ネームプレートには自分の名前が書いているではないか。
お婆さんは喜びながら、豪邸に入っていった。
外も中も金ピカであった。
少女はお婆さんに見えないところから見ていた。
目をバツに舌を出したまま。
そしてそのまま消えてった。
少年は、家族と仲良く暮らしたい。
お爺さんは失った家族と共にいたい。
お婆さんはお金が欲しい。
皆それぞれの願いがあり、少女から飴を食べて叶った。
だが、彼らは少女との約束を破っている。
各々が食べた後に見た光景、それは……。
少年は家族仲良くしていたが、現実では一人で笑い、親に見られて殺された。
お爺さんは失った家族と共に幸せになっていたが、現実では暗い部屋で独りで衰弱してしまい、そのまま死んだ。
お婆さんは豪邸で過ごしていたが、現実では段ボールの家で石等々を抱えて水を飲まないまま死んでいった。
彼女の警告を無視したから叶わなかった、いやある意味叶ったのかもしれない。
とある街の時計塔の屋根に一つの影がある。
その影の正体は、飴売りの少女だ。
少女は街を眺めながら「此処での活動も潮時か……。」と呟いた。
もうすぐ去るようだ。
すると、少女の後ろに仮面とフードを被った人が現れた。
「え〜もう行っちゃうの?」
その人……いやタキは話しかけた。
「また貴方なのね。
今回も、監視かしら。」
少女は何時も通りの監視かと投げかけた。
つまらない、もう少し新鮮な反応が見たかったのに。
「そうだけどさぁ……。
もう少し面白い反応して欲しいよね。
にしても珍しく、もう1つの仕事ではない方を選んだよね。」
「あっちはあっちである程度稼げるし、欲しいものも沢山あるからいいけどねぇ。
こっちはなんだろう、人間が抱えている愛情、いや一種の欲望をじっくり味わえるってのもあるかもねぇ。
場所によるかも、愛の美味しさは。」
「流石は、愛を喰らう魔女さんだね!
タキにはそういうのよく分からないから。
どちらかと言うと姐さんの方が、アイについては詳しいと思うよ。」
そう、これまで見ていた少女は、『愛を喰らう魔女』である。
飴売りと副業をしながら、色々な世界を飛び回っている。
タキは他のイキモノの見ているモノは見れるけど、アイとかそういうのよく分からない。
割と詳しいのは姐さんな気がする。
「はぁ、そうなのね。
でも会いに行く気はないわ。
あの方の息が掛かっている存在には会いたいと思わないわよ。」
「そっか……。
忘れてたよ!
キミは捻れた世界から出てきたのだっけ?
外の世界が捻れないように監視するのが目的だったっけ?」
「はぁ、監視役がそんなので大丈夫なの?
物覚え悪過ぎでしょ。」
チョウゼツ引かれてる。
え、悲し。
「そうだ、今回喰らったアイの感想ってある?
そういうのまとめないといけないんだよね。」
「……。
面倒そうな仕事ね。」
「そうかな?
タキは、話すのヘタだけど文にまとめるはジョウズって言われたもの!
物覚えワルイから録音してるから聴きながらまとめるぐらいだよ、タイヘンなのは。」
「へぇ……。
一秒でも早く離れたいし、聞きたいことも聞けたから感想言うね。
一人目の少年は優しい味、簡単に言うなら綿飴ね。
二人目のお爺さんは直ぐに消えそうな味、溶けるのが早いアイスみたいだった。
三人目のお婆さんはお金に対する執着がすごかったなぁ。
普通に不味い、愛じゃなかったからさ。」
彼女は普通に感想を言ってくれた。
珍しい、普段なら渋ってどちらかが諦めるのに。
「もう感想言ったから。
私だって忙しいの、あんたらに時間を割けないんだから。」
あ、そのまま行っちゃった。
別に探せるからいいんだけど。
まぁ、今回の報告はこんなものかな?
以上で終わります。
報告者:タキ
end
どうも、作者のあおいおばけです。
最近、この作品はなろうで投稿してて良かったのか?
って思っています。
2週間連続投稿にできたことがシンプルに嬉しいです。
リアルの多忙とメンタルの不安定の影響で、後半の可笑しさが半端ないです。
そんな作者はさておき、後書きが長くなるのは良くないと思っていのでこれにて、「愛情無償」の完成とさせて頂きます。
因みに、作者は書ききれて満足してます。
来週ワンチャン投稿できるかが怪しく、そこを逃すとまたしばらく投稿できないと思います。
それでは本日はご来館ありがとうございました。
またのご利用お待ちしております。