愛情無償
アテンション
こちらはもしもの世界です。
実際の団体及び存在とは関係ありません。
後半から自分でも何書いているかわからなくなっています。
少し読みにくいかもしてません。
??視点
…………
……
…
「飴を1ついりませんか?」
とある街で少女が飴を売っていた。
「今なら無料だよ」
そう言っても誰も聞いてない。
少女の声は人混みに消えてゆく。
その光景は、マッチ売りの少女である。
違うところを上げるのならば、売っているものだろ。
籠の中にあるのは色々な色の包装紙に包まれている飴、それを一生懸命売っているのだ。
どれだけ声を出しても売れない。
「ここでは売れないみたいね……。」
彼女が諦めて移動しようとした時、一人の少年が彼女にぶつかった。
「ご、ごめんなさい……。」
少年は掠れ声で、精一杯謝りながら少女の様子を伺っていた。
まるで怒鳴られないかと不安そうにしている。
無理もないだろう。
彼は服はボロボロ、身体はやせ細って所々にあざがある。
雰囲気的に言えば6〜7歳ぐらいだろう。
これだけで大体の彼の家庭環境がわかる。
それを察知したのか、少女は優しく微笑んでから。
「私は大丈夫だよ。
ねぇ、ボク、喉乾いているよね?
お姉さんが、飲み物を持ってくるよ。」
と、少年の意見も聞かずに何処かに行ってしまった。
しばらくすると、少女は水を持って少年の前に戻って来た。
「ごめんね、遅くなっちゃって。」
と謝罪をしながら「はい、水。」と少年に渡した。
少年は困惑していたが、最終的には受け取ってから水を飲んだ。
少年の声が安定してから、少女は言葉を選びながら質問をした。
「ねえ、ボク。
無理して答えなくていいから、何処からきたのか教えてくれる?」
「……。」
流石に直接的だったか、と思ったのか何回も他の質問をしたが、無言のままだった。
「お家に帰りたい?」
「……かえりたくない。
パパとママがずっとけんかしてるの。
ぼくはいらないこだって、いつもいってくる。」
この子の親は望まない妊娠をきっかけに結婚したみたいだ。
親は馬が合わないのかずっと揉めて、それの八つ当たりをされているのなら、帰りたいと思うわけがない。
「そうなのね……。
パパとママ、仲直りして欲しい?」
「うん、みんなでパパとママとさんにんでなかよくくらしたい。」
少年がそう答えると、少女は一瞬だけ頰が緩んだがすぐに「うーん……。」と考えた。
しばらく考えていたら少年が「おねーさん」と言ってきた。
「ぼくのためにかんがえてくれてありがとう。
ぼく、おねーさんのじかんとりたくない。
だからそろそろいくね。」
と言い立ち去ろうとしていた。
少女は「待って!」行こうとする少年を止めた。
「ボクのお願い叶えれるかもしれないから、折角だし聞いて行ってよ。」
と言い出した。
少年は少し考えてから、「きくよ、おねーさんがかんかえてくれたもん!」と健気な返事をした。
「お姉さんが売っている飴は、特別なの。」
と、突然謎なことを言い出した。
「おねーさん、ほくをからかっているの?」
少年は信じていないようだ。
あんなふざけたことを言われ信じるのは難しいと思う。
「あはは、やっぱりそう言われるよね。
でも、本当なの。
ボクのお願いごとににピッタリなのは、赤色の飴!
一日一個、お家で食べること。
これを五日間繰り返したらお願いが叶うよ。
気安で程度に試しれほしいな。」
「へー。」
やはり信じ切っていないようだ。
「あ、でもお外で食べたり、一日一個以上食べたりしたらダメだよ。
身体がおかしくなっちゃうから。」
一応警告してから少年に赤色の飴を五個渡した。
少年は「ありがとう。」と感謝の言葉を伝えたが、少し不安そうにしていた。
無理もないだろう。
帰りたくない家に帰らないといけないからだ。
そんな少年を見て、「そうだ!」と少女が言った。
「お姉さん、お家の前まで一緒に行くよ。
飴を食べて、それでもお家にいたくなかったら私はの所に来ればいいし。」
それを聞いて少年は安心と同時に「でも……。」と不安そうにしている。
「もしかして、私の心配?
それなら大丈夫よ、そろそろ移動しないとって思っていたから。」
と安心させる発言をし、「ボクが大丈夫ならついて行っていい?」と聞き直した。
「おねーさんはぱぱやままみたいなことやらない?」
「しないよ。」
「なら、ついてきてほしい。」
と、少年は少女と共に家に向かった。
「ついたよ!」
少年の家に着いたようだ。
「さあ、家の中食べてきな。
一個だけだよ。」
と注意してから見送った。
少年が家の中に入り、小さい声で「ただいま……。」と言うが男女の大声で声がかき消されていく。
震える手で袋を開けて、飴を一個口にした。
飴が口の中ある間、少年の目はキラキラしていた。
まるで美味しいとでもいうかのような瞳である。
なくなった瞬間、「あ……。」と寂しそうにしていた。
もう一個食べようとしていたが、少女との約束があるため手を止めた。
それでも食べたいと思い、もう一個食べた。
もっと食べたいと思い、もう一個食べた。
気が付いたら全ての飴を食べていた。
大声も聞こえなくなっていた。
とある部屋に向かって歩いていた。
その部屋に入ると、男女が仲良くしていた。
その中に少年が入っていった。
少女は窓から見ていた。
頬を緩ませながら。
そしてそのまま消えていった。
「飴を1ついりませんか?」
とある街で先程の少女が飴を売っていた。
「今なら無料だよ」
そう言っても誰も聞いてない。
少女の声は人混みに消えてゆく。
するとお爺さんが「そこの若い子。」と少女に話し掛けてきた。
「若いのにいい子じゃな。
儂はもう飴を食うことは出来ぬから買えないんじゃ。
すまんのう。」
そんなお爺さんをみた少女は「大丈夫ですよ。」と健気に返事した。
「本当かいな?」
「ええ。
でも、お爺さんの子供さんやお孫さんの為に貰って行きます?」
と飴を手のひらに乗せてから言った。
「そうしたいところだが、儂は今独り身でのう。
もう少し前に出会っていたら買ってたかもしれぬ。」
と寂しそうに飴を見ていた。
「あ、ごめんなさい。」と申し訳なさそうに謝り、少し考えてからこう言った。
「失礼でなければお爺さんのお話聞きたいです。」
お爺さんは驚いていた。
無理もない、知らない少女からそんなことを言われたのだから。
「ふむ……。
そんなことを言われたのは初めてじゃよ。
だが、折角のお願いを無下にするわけにはいかないのう。」
その言葉に少女は目をキラキラさせていた。
「長くなってしまうが良いか?」
そう少女に対し質問をした。
答えは「大丈夫です!」と予想通りである。
そこから少し長いお爺さんの昔話が始まった。
「儂は見たらわかるようにちょっといい所の一人息子じゃった。
そして儂には大事な家族がいたのじゃ。
嫁と息子と息子嫁と孫が……。
幸せじゃったがのう、ある日に嫁が重い病で伏せしまってな。
結局、治らずに天に帰ってしまってのう。
その後に息子家族も旅行中の事故にあい先に天に帰ってしまったのじゃ。
儂は独り残されたが、もう長くないのじゃよ。」
少女は顔に手を当て悲しそうにしながら最後まで話を聞いていた。
「お爺さんは大事な家族に会いたいですか?」
と聞いてきた。
「会えるのじゃったら会いたいのう。」
と答えた後に「今のは冗談じゃよ」と言った。
それでも、先程の質問の影響か、お爺さんの目線は少しずつ下がっている。
少女はそんなお爺さんを見て何かを決心したように「お爺さん!」と言った。
「もしかしたらお爺さんの願い叶えるかもしれません。」
と言った。
「私が売っている飴は、特別なんです。」
と、突然謎なことを言い出した。
「ほほほ……。
老い耄れをからかわないでほしいのう。」
このお爺さんも信じてないようだ。
あの少年と同様にあんなふざけたことを言われ信じるのは難しいと思う。
「あはは、やっぱりそう言いますよね。
でも、本当なんです。
お爺さんのお願いごとににピッタリなのは、ご年配の方でも食べれる青色の飴です!
一日一個、お家で食べて下さい。。
これを五日間繰り返せばお願いが叶いますよ。
気安で程度でいいので試して欲しいです。」
「そうなのかい。」
やはり信じ切っていないようだ。
「あ、でもお外で食べたり、一日一個以上食べたりしたらダメですよ。
身体がおかしくなるので。」
一応警告してからお爺さんに青色の飴を五個渡した。
お爺さんは「ありがとうねえ。」と感謝の言葉を伝えた。
「お駄賃は要りませんので、先程伝えたことに気をつけてください。」
その後「ありがとうございます。」と言った。
お爺さんも「こちらこそありがとうねえ。」と言ってから離れていった。
時間ギリギリでも有言実行しました。
どうも、あおいおばけです。
え~、次回に続きます。
字数的に次で「愛情無償」は完結すると思います。
短編ってなんででしたっけ?
こんな駄作でも見てくださってありがとうございます。
最近は色々なことをしているので次の投稿が何時になるかわかりません。
「冷たく、美しく、温かい。」の解説は現在製作中です。
完成まで時間かかると思いますので見守ってて下さい。
それでは、本日はご来館ありがとうございました。
またのご利用お待ちしております。