冷たく、美しく、温かい。(3)
アテンション
(本の世界のストーリーです。)
こちらはもしもの世界です。
実際の団体及び存在とは関係ありません。
後半から自分でも何書いているかわからなくなっています。
視点不死鳥固定
(前回の続きです。)
(前回よりも長いです。)
ー1ヶ月後ー
あれ以降、お城に向かってこいれてもらえなくなってしまいました。
おかしい……。
カラスからの報告が来ない。
何故かかと考えていると、定期的に手紙を持って来てくれる兵士さん(前にフブカを連れて帰ってしまったニンゲンの1人)が慌てて来ました。
「不死鳥様……!
大変です!!!
王子が、王子が!」
パニック状態でしょう。
落ち着いてもらわないと思い、話そうした瞬間。
「本日処刑されてしまいます!!!」
「……は?」
え?
どういう事?
「な、なぜなのですか?
何故処刑されなければならないのですか!」
頭が混乱する。
あの子は処刑されるような子ではないのに。
「実は……。」
兵士さんは、今回の原因、フブカの親の死因及び国の歴史について話し出しました。
要約すると、
・フェンゾ国は過去に不死鳥を討伐しようとした罪滅ぼしの為に掲げられた国名だということ。
・フブカの親もあの執事のことをよく思っていなかったということ(フブカと同じような態度だったらしい)。
・フブカの親はあの執事のウソ(国民が王族不満を募らせる為に行った行動に騙された国民)による革命で処刑されたこと。
・フブカは乳母が連れて逃げたが国民に見つかってしまい、雪山で無事を祈って投げた(それを私達がが助けて育てた)。
・雪山に用事があった老人が偶々フブカを見つけたこと。
・フブカが生きていることが執事にとって不都合だから親と同じような殺し方で処刑されることになった(フブカが生きていたら自分が政権を持てないから)。
「今まで、あの執事に脅されいて言えませんでした。
私のことはどうしてもらっても構いません、ですのでどうか王子だけは……!」
黙っていたことは悪いことですが、自分の身よりフブカの身を考えて行動したと考えると……。
そういうのか後にしましょう。
フブカを助けることが今、1番にするべきことなので。
「そういうのは後で考えましょう。
案内してください。」
「! わかりました。」
そうして、処刑場に向かいました。
ー道中ー
「カラスは……?」
万が一のこと考え兵士さんにはカラスのことは伝えてました。
「えっと……、銃で射殺されました。
カラス自体珍しい生き物で、執事が五月蠅いから殺せと……。」
……。
「そうだったのですね……。
教えていただきありがとうございます。」
「遺体はこちらの方で大切保管してます。
持ち出さないよう見張りがいて……。」
と、カラスのことまで説明してくてました。
ー処刑場ー
間に合……。
「えー、これより、フェンゾ国元第一王子フェインスの処刑を開始する。
彼は~~~。」
間に合わなかったし、兵士さんの噓でもなかった。
変わり果てたあの子の姿につい、名前を呼んでしまった。
「フブカ……。」
「! ボソッ)不死鳥様……。」
何故ああなってしまったのだ?
ニンゲンを信じた私が愚かだった?
いいや、ニンゲンが悪い。
己の欲を抑えれないニンゲンが悪いんだ。
自分が有利な立場にいたがるニンゲンが悪い。
全て、ニンゲンが悪いのだ。
嗚呼、そうだ。
燃やしてしまえばよいのだ。
何もかも全て。
ニンゲンも、ニンゲンが造った歴史も、全て。
初めからこうすればよかった。
そうしたら誰も傷つかなくて済んだのに……。
そう思いながら全てを燃やそうとした瞬間
”早まらないで”
は?
不思議な声と共に、全て真っ暗になってしまった。
誰も、何もない空間に突然、目の前には青い髪のニンゲン?らしき存在が現れた。
「ど……何処?」
「お、成功したみたいだね。
ようこそ、選択の間へ。」
口元がニヤニヤしていて気持ち悪い。
それに、選沢の間?
「何言っているのかって感じだねぇ。
簡単に言うと此処は疑似空間さ。
このままだと、貴方の愛しの吹火君も動物達も燃やしてしまうの。
そうならない為に貴方をここに呼んだの。」
わ、私が……?
「愚かなニンゲンだけを消そうとしたのに……?
皆まで燃やす……?」
噓だ、噓であれ。
「噓ではないわ。
今、この間を閉じると炎が発動し、大火災がおきるわ。」
嫌だ、嫌だ、私の影響で皆の命を奪うのか?
「どうすれば……。」
「どうもこうも、私は貴方を止めるためにいるのよ。」
何を言っているの?
「貴方は私を止めれるの?」
「ええ、簡単な話。
私と契約するの。」
契約……。
「それで止めれるなら、契約s……。」
「内容も聞かないで契約するのかしら?
最初に言った通り、ここは選択の間よ。
最後まで話を聞いてから契約するのよ。
私、契約は平等み行いたいの、だから一旦冷静になりなさい。」
確かにそうね。
ニンゲンに対する憎悪で暴走直前ですし。
皆を傷つけたくなくて、話を聞かずに契約するところだったわ。
「貴方の言う通り、私冷静ではなかったわ。
申し訳ない姿を見せてしまったわ。
それで、契約内容は?」
そういうと待ってましたよと言わんばかり。
「契約内容を言うわよ、心の準備はできているね!?」
わあ、凄く興奮してるわ。
すると、光の四角形が現れそこに契約書と書いてあった。
「契約内容
1.乙は不死鳥の力を甲に譲渡すること
2乙は.永久的に甲の配下になること
3.乙は永久的に丙に会うことを禁ずる
以上の3つを守ることだよ。
因みに、甲が自分で乙は不死鳥、丙は貴方の大事な子達のことね。」
え……?
皆と会えないの?
「……契約の内容にある”3.乙は永久的に丙に会うことを禁ずる”とは、どういう事なのかしら?」
「言われると思った~。
ごめんね、私は公平に行いたいのだけどね。
上の奴らから契約内容の詳細を言うことを禁じられていてね……。」
そう言うと、「あの老害共が……」とキレていた。
嗚呼、あの者も苦労しているのか。
「なら……」
「正直、私は貴方自身の答えが聞きたいの。
同情とかいらない。
これからの未来を同情で決めないで。
曖昧な答えもいらないわ。」
私……自身の答え。
「……ねえ、貴方はどうするの?
全てを捨てて私と共に行くか、全てを燃やし尽くすか。
此処で決めなさい。」
決めなきゃ、決めなきゃいけない。
でも、私は……。
「私は…貴方について行きません!
皆と離れたくない、炎で燃えたとしても思い出は残っているから。」
「だと思ったわ」
と笑いながらあの者は言った。
「私としては貴方の意見を聞けて良かったわ。」
と言った瞬間、空間にヒビ割れ始めてしまった。
「なにこれッ」
段々と崩れてていき落ちてしまいそうだ。
「最初に言ったわよね?
此処は擬似空間だって。
役目が終わったから消えるの。」
嗚呼、お別れなのか。
これから私は皆を燃やしてしまうのか……。
「また会えたら……ね?」
と聞こえた気がしたが気のせいだろう。
瞬きをした瞬間、目の前には、赤く燃え広がる炎があった。
「これが、、大火災か……。」
皆よ、申し訳ないことをした。
だが、これでニンゲンに怯えずに平和に暮らせる!
「あ、あはははは……!」
全てを燃やしてしまおう、
平和のために!
「……不死鳥様。」
1人の少年は炎を見てそう呟いた。
自分の影響でこうなったと思い過去の自分の選択肢に後悔している。
果たしてこれは本当の平和なのか?
ハッピーエンドにたどり着くのは何時になるか、神すらも知らぬ不思議な物語であった。
end
どうも、約4ヶ月失踪してました。
作者のあおいおばけです。
言い訳をいうと、リアルが忙しかったということと、何故かなろうが開けないという事件がおきました。
なろうが開けなかった時期は運悪くスランプと被っていたので、ご愛嬌を(((
リアルが忙しかったのは、はい2ヶ月ぐらい多忙でした。
今はモチベがあるので書いてますが、夏も忙しいです。
その為、また多忙で失踪するかもしれませんので把握していただけたら幸いです。
それよりも、やっと「冷たく、美しく、温かい。」が完成しましたよ!
長かったですね……。
本来は2話構成の予定が、2話が思ったよりも長くなったのでね。
一旦書きたいことがかけたので良かったです!
因みに解説はいつかします。
取り敢えず、世界設定とあかいくつか変わっているのでそこらあたりを含めて次の話を書こうと思います。
こんな駄作でも読んでいただけるだけで嬉しいです。
最後に、今のところいくかネタはありますが、参考がてらに皆さんこんな世界を見てみたいなどの意見があったら教えて頂けたら助かります。
作者の創作のモチベが上がったり、短編・中編の参考にさせていただきます。
それでは、本日はご来館ありがとうございました。
またのご利用お待ちしております。