第六話 KIИG D○ИΑ﹂:ᗪ
サブタイトルはキングドナルドと読みます。
なんでしょうね?さて、なんでしょう。
では、本編をどうぞ!
「ちょっと、ゼロイチさキングドナルドでハンバーガー買ってきてよ。」
この女、人使いが荒い………否めないゼロイチ。
「あっ、こっちにもあるんだ。いいけどさ、何がいいの?」
「なんでも〜」
そして、気分屋である。
「じゃあ、ビッグキングでいいね?」
無難に人気メニューを選択するゼロイチ。
「え、それは違う。今、その気分じゃない。」
「え、じゃあ何がいいの?なんでもいいって言ったじゃん。オシャ・フィッシュ?」
「ぷはは!女性人気のやつね。わかってんじゃん!まあ、違うけど。」
ああ、目眩がしそうだ。ゼロイチは女性を軽蔑している訳ではないのだ。男の子が故にわからないのだ。
「え?じゃあ、てりやきんぐ?」
「ずどん!なしなし!ダブルキング!」
「ずどん?まあ、いいか。お金どうするの?」
「私が払う。」
そこは払ってくれるのか!と、ゼロイチは、ない顔で、表情を露わにする。
「心からの感謝を!」
「御託いいから、買ってこい!」
「承知しました!姉貴!」
「買ってきたよ〜。ガラシャ。」
「きゃーーーん。ありがと。」
めっちゃ棒読みじゃん。と、ゼロイチ。ガラシャは触れなかったが、ゼロイチはずっと気になっていた。ガラシャの頭が500円になっているのだ。ひょっとして、ひょっとするのだろうか。
つまり、価値=頭の金額=自分の持っている硬貨や紙幣の金額という計算式が、頭の中で成り立っていたゼロイチ。
ただ1つ奇妙なのは、価値=金額?となってしまうのだ。どうも不思議だ。
ダブルキングというのは、キングドナルドの人気商品で、ハンバーガーに肉が2枚とチーズが2枚入っているものだ。
ここで、ゼロイチは驚かされる。目の前の硬貨、いやガラシャがハンバーガーを頬張っているのだ。ハンバーガーが、みるみるうちになくなっていくではないか。おかしい。可笑しい。お菓子。いや、ファストフードである。ファストフードがあるなら、反対にスローフードはあるのだろうか。と、ゼロイチは考える。まあ、あるのだが。
スローフードと言っても、単純に料理の出る時間が遅いわけではなく、ファストフードの反対に位置し、ざっくりと言うなれば、郷土料理である。以下略。
さてさて、話が逸れてしまったが、ゼロイチは、ガラシャの突然の発言に、反旗を………いや、反感を………抱かなかったのである。
次回までどうぞよしなに!