第五十六話 雨
『ゼロイチへ
私は、とても混乱しています。どういうことなだろうって、思います。
今日はね、ちょっと怖い本を読んだの。作者がわかんないんだけど、誰かに傍にいてほしいと思ったよ。私、考えてみたんだけど、雨って上から降ってくるものだよね。下から降ってきたらどうなるんだろうね。
なーんてね。
妄想好きのガラシャより。』
早速、ガラシャの手紙がゼロイチの世界に届き、ゼロイチは嬉しげな気分で、手紙を読んでいた。
だが、ひとつ気になることがある。『下から降ってきたらどうなる』………どういうことなのだろうか。
ゼロイチは、今日は晴れの筈だと窓を見てみる。
偶然、雨が降っているのだが、様子がおかしい。雨が地面に当たる音がしないのだ。注意深く見てみると、その異常さに気づいた。
雨が上へと、上がっている。これは、どういうことだ!?
これは、非常事態だと思ったが、あの手紙屋の書き記しが気になり、裏面を見る。そして手紙の裏面を見てみる。
『届けるだけでは、ありませんよ。書けば、現実に。お楽しみいただけましたか?ゼロイチさん。あなたは、何を書くんでしょうか。実に、楽しみです。
さあ、たくさん書いて、燃やしましょう。』
何か狂気に近いものを感じた。狂っている。何者なのだ。天変地異が起きてしまっている。このまま文字通りの天変地異が起きてもおかしくなかった。
ここで、ゼロイチは、ひとつの名案を思いついた。『ガラシャが帰ってくる。』と書けば、帰ってくるのではないだろうか。
「え………え………」
そう考えたその瞬間、書き記しが、変わった………
まるで、魔法のようだった。この世界に魔法を使える者といえば、バイオレット・ダークネスことだじょちゃんくらいだが、本人からは何も聞いていない。つまり、何者かの仕業ということになる。
『あなたは今、何を考えましたか?それは、現実にはなりませんよ。』
何を書いたら………
書いたことが現実になる。と、なった途端に人はその恐ろしさに気づく。下手なことは書けないし、ガラシャがどうしているかも知りたい。また、そのことを伝える必要があった。ガラシャは知っているのだろうか。手紙とは、不便な物だ。結局一方通行でしかないのだ。
どうする………?
ゼロイチ………?
雨が降る仕組みは、水蒸気を含んだ空気が上昇気流で運ばれ、上空で冷やされて水滴になることです。水滴や氷の粒がどんどん増えて分厚い雲になると、上昇気流が支えきれなくなり、雨や雪として降ってきます。
雨が降る原因は前線や低気圧などであり、これらが近づいてくると空に雲が多くなります。この雲が膜のような役割を果たすため、暖かい空気が逃げていきにくいと言われています。
雨のメリットには、次のようなものがあります。
水資源の保全
リラックス効果
視覚作用
雨を降らせた雲は、自分自身の持ちうる雨水を使い切ると次第に消えていきます。しかし、線状降水帯では、常にたくさんの降らせることができる雨水を持っている積乱雲が途切れることなくやってくるために、激しい雨が降り続くのです。
日本では、冬と春秋に降るやや強い雨は冷たい雨といわれます。夏は暖かい雨が多く、場合によっては冷たい雨が降るともいわれています。
空気中には雲粒よりも大きな塵などの粒子が存在していて、それらが「凝結核」となることで水に凝結しやすくなり、雲粒は効率的に大きな雨粒へと成長することができるのです。
(Google AIより)
次回までどうぞよしなに!
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