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सरस्वती 僕と〇〇〇のターラ  作者: ARATA
一と言って二とない
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第四十三話  サ・プ・ラ・イ・ズ




『………起きて』


『………起きて。起きて。』


「うわあ!おはようございます!」


「やっと起きたわ。着いたわよ。天林山。」


「こ、この声は。シャローットさん!ここどこですか?」


「えっと、天林山よ。」


「そうですか!ようやく着いたんですね。」


「あなたは寝てたから。知らないのよね。そうよ。さあ、行きましょ。」


 ゼロイチとシャーロットは、天林山へと向かう。駅のすぐ近くにあるようで、道のりは若干傾斜になっている。


「ここを下っていくんですか?」


「ええ。そうね。」


 ゼロイチはワクワクしながら、坂を降りていく、あの弁財天に会えるのかと思うと心が弾んだ。


「なんだか、楽しそうね。」


「どんな人か気になるんですよ。だって、この眼鏡は・・・」


 あれ?おかしいな?誰のだっけ?記憶が薄れていく。


『娘を頼む』


 え、どういうこと?


「その眼鏡がどうしたの?ゼロイチ君?」


「いや、なんでもないんです。」


 唐突に何を言おうとしたか、眼鏡の持ち主を忘れてしまった。その記憶は真新しいのにも関わらず、なにかがゼロイチを蝕むように、記憶の断片を深淵へと引きずり込む。何度も思い出そうとする。だがしかし、その記憶は海の底に沈んでいく・・・


「そうなのね。大丈夫?ゼロイチ君。顔が暗いけど。ちょっと、お手洗い行ってくるわ。」


 ゼロイチは俯きながら、このどうにもできない感情を一人で抱え込んだ。


「あなたは大丈夫です!人生に驚きを!どうもタコなりです。」


「あ、あなたは・・・」


「奇遇ですね。天林山に御用ですか?」


「え、まあ、はい。」


 その、タコなりという少女は頭からタコの吸盤のついた触手が生えていた。触手はピンク色で、髪の毛のように、生えている。

 肌の色は褐色で、袖のない黒いダブルジャケットを着ていた。ジャケットは胸元が露わになっており、白い縦縞のTシャツが見えていた。その下には、ピンクで統一されたスカートを履いており、女子高生が着ているような、制服のようなスカートで、縦にいくつかラインが入っており、一番下の部分にはレースがついている。太ももからは、金色のガーターリングが覗いている。

 かわいらしい格好をしているのだが、ですます調ではなしており、年齢がつかめない。


「お一人ですか?」


「あ、いえ、シャーロットさんと来ています。」


「そうですか。その前に一つ話を。」


「は、はあ。」

タコなりはとある人物をモデルに作成しました。

友人が遊び半分で言ったことがそのままキャラクターになっています。

個人的にはお気に入りのキャラクターです。

彼女の口癖は「人生に驚きを!」・・・です。


次回までどうぞよしなに!

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