第三十二話 世のならい
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ちなみに、サブタイトルの「世のならい」とは日常を意味します。
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大学の講義は欠席にはならなかったものの、内容は聞けなかったゼロイチ。一体どんな内容だったのだろうか。だが、考えている暇はない。この後には、アルバイトが待っている。それを頭の片隅に入れながら、トボトボと歩いていた。ガラシャはというと、ファミリーメートルでアルバイトがあるため、帰ってしまった。
そこで、ゼロイチも今からアルバイトをしようと、あの左甚五郎のいる鷹鳶へと向かっている。道中で、幼子の姉妹がいたり、千城チシが配達をしていたり、なぜかヴァイオレット・ダークネスこと、だじょちゃんに会ったりした。だじょちゃんから眼鏡を早く返すようにと執拗に言われたが、居場所がわからないため、返す方法がないのだ。だじょちゃんに、弁財天の居場所を聞いたが、だじょちゃんもわからないらしい。だじょちゃんは用事があるため、去ってしまったが、ゼロイチの向かう先はただ一つ。鷹鳶である。地を踏みしめて、早足で向かった。
「大学帰りか!頑張れよ!あっはっは!」
「ジンゴールさん!おはようございます!」
時刻は、16時だ。時間が経つのはあっという間だ。
「疲れてないか?働けるか?」
「はい!」
仕事を終えると、辺りは真っ暗だ。明かりは点いているとはいえ、こんなにも暗いのかと夜に慣れていないゼロイチは密かに思った。
「おし!ゼロイチ!よく頑張った!飯でも行くか?」
「え!行きたいんですけど僕、お金なくて………」
「私も行きます。」
「あ、えっとルミだっけ?」
「安心しろ!あたしが奢るぞ!」
「ありがたや~」
「ありがとうございます!」
ゼロイチと黄色いゴリラこと、左甚五郎とルミは急遽外食をすることになった。向かう先は、キングドナルドであった。いざ、着いてみると、女性客でいっぱいである。店員も女性しかいない。
「いらっしゃいませ〜3名様ご来店です。」
眼鏡をかけた女性店員が声を上げる。名札を見てみると、パトラと表記されている。店内を見渡すかぎり忙しそうだが、接客を1人で受けおっている。
「好きなもの頼めよ〜」
左甚五郎が、2人の背中を押す。
「えっと、どうしようかな。」
迷うゼロイチ。
「私、これで。」
「あたしもそれにする!」
「え、じゃあ僕もそれで。」
元の世界では、見たことのないメニューだ。新メニューだろうか。
次回までどうぞよしなに!




