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सरस्वती 僕と〇〇〇のターラ  作者: ARATA
一と言って二とない
31/60

第三十一話 レオン教授

あなたは赤派?青派?それとも………



本編へどうぞ!




 「………であるからにして、この話は以上だ!いいかい君たち。勉強を怠っていると、例え一年生でも留年してしまうよ。いいね。さらば!!」


 誰の声だろうかと、ゼロイチが思い返してみるが、聞いたことのない声だ。この前の教授とも違う。話を聞いている限りだと、講義が終わってしまったようだ。

 実は、ゼロイチ達は大学内で迷ってしまい、ガラシャがようやく地図を見つけると、講義を受ける教室をやっとの思いで見つけたのだ。


「あれえ?なんだい?君たちは。」


 そこには、赤い海賊帽のふくよかな女性がいた。黒い髪をしており、上半身は、サイズが合っていないのか、パツパツの白いシャツを着ている。臍が見えているが、暑いのだろうか。

白いシャツの上から、覆いかぶさったようなひらりと舞う、大きな赤いマントが特徴的だ。

下半身には、程よい肉付きの太ももが露出しており、膝までの丈の茶色いブーツを履いている。腰の辺りに、下着の紐が露出しており、それが赤いためよく目立つ。かなり短い丈の黒いホットパンツを履いており、茶色いベルトがお似合いだ。


「いや、あなたこそ。」


ゼロイチが、咄嗟に言葉を交わす。女性は、顔を横に向けながら、目線をゼロイチにやる。


「知らないのなら、俺が教えてやろう。」


え?俺?この人何言ってるんだ?ゼロイチは、口には出さずとも、その女性を軽蔑視する。


「なんだい!その目は?君!もしや、学生だろう。」


「え?そうですけど。」


隣でガラシャがニヤついている。


「出席していたかー?君は男だからなあ。よく目立つ。俺は、覚えていないんだが?」


「エーソンナー。」


「棒読みじゃないか。全く。いいかい。今日は特別だ。どこで道草、いや、海藻食ってたのか知らないが、今日だけは、出席とする。ただし、今回だけだからな。」


「なんで?横目で見るんですか?」


「その、えっとだな、その………」


「んふふ!」


ガラシャがなぜか笑っている。


「なんですか?あ、先生。そういえば名前は?」


「………レオンだ。俺は、男に慣れていないのだ!」


「俺って言ってるのに?」


「そ、そうだ!」


「へぇー。でもお休みじゃないんでしょ僕達。ありがとう先生!」


「教授ありがとう!」


「あ、あぁ。俺はもう行くからな!」


「またね!先生!」


ガラシャは何も言わずに、手を振っていた。


次回までどうぞよしなに!

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